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Monitor Audio、全パーツを新設計した第6世代「SILVER」スピーカー。ペア13万円から
2017年8月28日 16:07
ナスペックは、英Monitor Audioのスピーカー「SILVER」シリーズの第6世代を夏に発売する。ペアでの価格は、ブックシェルフ「50」が13万円、「100」が16万5,000円、フロア型「200」が26万円、「300」が33万5,000円、「500」が40万円、ダイポール/バイポールスピーカー「FX」が12万5,000円、センターの「C150」が10万円(1台)、「C350」が145,000円(1台)、サブウーファ「W12」が24万円。
いずれのモデルも仕上げはブラックオーク、ウォルナット、ローズナット、ナチュラルオーク、サテンホワイト、ハイグロスブラックを用意する。この中のハイグロスブラックのみ価格が高価になっており、「50」が14万2,000円、「100」が18万円、「200」が28万円、「300」が36万円、「500」が43万円、「FX」が13万5,000円、「C150」が11万円(1台)、「C350」が15万5,000円(1台)、「W12」が26万5,000円(1台)。
いずれのモデルも、フラッグシップ「Platinum II」で培われた技術を投入。ツイータ、ウーファ、キャビネット、ネットワークなど、「全てのパーツが新設計された」という。
また、従来1機種だったセンタースピーカーを2機種に拡充。ダイポール/バイポールスピーカーの「FX」とサブウーファも用意し、マルチチャンネルシステムでも使用できる。
ツイータは25mm径の「Gold C-CAM Tweeter」を採用。従来はフェライトだったマグネットを、ネオジウム・ディスク・マグネットに変更。強力なパワーを維持できるようになったほか、ユニットの小型化にも貢献。キャビネット内部へ与える影響を最小限にすることで、ウーファやミッドレンジと、より近接して配置できるようになった。
ウーファには、「PlatinumII」で開発された新技術DCF(ダイナミック・カップリング・フィルター)を量産ラインとして初採用。調整されたバネの様に駆動するナイロンリングが吸収材として働き、ドライバが動く事で発生する高周波エネルギーを効果的に減衰。ボイスコイルの冷却も行なう。バスケットには高い耐久性と堅牢性を持つ、非磁性の「キャストポリマー・ドライバー・シャーシ」を採用。フェライトを使ったマグネットは、ドライバごとに新たに最適化されている。
RST(リジッド・サーフェス・テクノロジー)も採用。独自のディンプル(窪み)が、自重を変えずに強度のみを約10倍に高めている。表面にはアノダイズ処理を施し、落ち着いた色になり、「歪みを低減し、SNの良い自然なサウンドを実現した、NEW Silverシリーズの核となるドライバ」だという。
Silver 300/500とC350に使われている100mm径のミッドレンジには、Platinum IIで開発されたアンダーハング・ボイスコイルを採用。ボイスコイルが常にマグネットギャップ内で動作するショートボイスコイル・ディープギャップ構成により、全ての電気エネルギーをくまなく動力に変換。「非常にコストのかかる技術だが、低歪みでクリアなサウンドに大きく貢献している」という。
前面のアルミニウムプレートも、新シリーズの特徴。今まで以上にツイータと、ミッドレンジ/ウーファを近づけて設置するためのプレートであるほか、パンチングメタルの放射口はサイドから見ると少しだけ凹凸が設けられており、放射特性を最適化している。
ネットワーク回路もブラッシュアップ。Silver8/10では4Ωだったインピーダンスを、Silver 300/500では8Ωとし、アンプへの負担を軽減。これにより、全スピーカーが8Ωとなった。高品質なポリプロピレンフィルム・コンデンサ、空芯およびラミネート鉄芯コアコイルも採用している。
筐体は、国立物理研究所の協力で、スキャニングレーザー振動測定を実施。内部の共振点を特定し、mm単位でブレーシング材の大きさ、位置を決定。細かな振動対策を施している。
ユニットは、従来同様キャビネットの後方からテンションロッド1本で固定。ドライバに均等のクランプ力がかかり、正確な動作が可能になるという。従来よりも大幅にブレーシング材の数を増やした事で、効果はより高まっているという。
バスレフポートには、過渡応答特性を改良し、締まりのある低音を実現するという「HiVe II」ポート技術を採用。ピストル銃弾が通る砲身の気流の流れと同じ効果を狙って設計されたもので、ポート内の溝が乱流を減少させ、効果的に気流を加速。低域再生のダイナミックかつ高速なレスポンスに貢献するとしている。
サランネットも新設計。ウルトラスリムと名付けられており、デザインだけでなく、サウンド面にも配慮されている。
ブックシェルフの50、100
「Silver 50」は2ウェイ・バスレフのブックシェルフ。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、130mm C-CAM RST Bass/Midドライバ×1を搭載。
再生周波数特性は52Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は30kHz。能率は87dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は100W。
外形寸法は165×269×270mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
「Silver 100」は、2ウェイ・バスレフのブックシェルフ。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、200mm C-CAM RST Bass/Midドライバ×1を搭載。
再生周波数特性は40Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は28kHz。能率は88dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は120W。
外形寸法は230×300×375mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.3kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
フロア型の200、300、500
「Silver 200」は、2.5ウェイのフロア型。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、130mm C-CAM RST Bass/Midドライバ×1、130mm C-CAM RST Bass×1を搭載。
再生周波数特性は38Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は700Hz/29kHz。能率は89dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は150W。
外形寸法は232×307×918mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は14.6kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
「Silver 300」は、3ウェイのフロア型。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、100mm C-CAM RST under-hung Midドライバ×1、150mm C-CAM RST Bass×2を搭載。
再生周波数特性は32Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は570Hz/35kHz。能率は90dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は200W。
外形寸法は252×367×1,034mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は20kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
「Silver 500」は、3ウェイのフロア型。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、100mm C-CAM RST under-hung Midドライバ×1、200mm C-CAM RST Bass×2を搭載。
再生周波数特性は30Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は625Hz/31kHz。能率は90dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は250W。
外形寸法は297×367×1,083mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22.8kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
Silver FX
「Silver FX」は、正面にバス/ミッド、両側面にツイータを配置し、広範囲に音を再生するスピーカー。ダイポール/バイポールの切り替えスイッチも備えている。スピーカーターミナルはシングルワイヤ。
25mm Gold dome C-CAMツィータ×2、150mm C-CAM RST Bass/Midドライバ×1を搭載。再生周波数特性は60Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は25kHz。能率は87dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は85W。外形寸法は322×147×250mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.3kg。
センタースピーカー
「Silver C150」は、2.5ウェイのセンター。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、130mm C-CAM RST Bass/Midドライバ×2を搭載。再生周波数特性は52Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は650Hz/31kHz。能率は90dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は150W。
外形寸法は450×200×165mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.1kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
「Silver C350」は、3ウェイのセンター。25mm Gold dome C-CAMツィータ×1、100mm C-CAM RST under-hung Mid×1、150mm C-CAM RST Bass×2を搭載。再生周波数特性は40Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は830Hz/32kHz。能率は90dB(1W@1M)。インピーダンスは8Ω。許容入力は200W。
外形寸法は560×240×235mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は14.9kg。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続対応。
サブウーファ
「Silver W12」は、アクティブサブウーファ。エンクロージャは密閉型。300m径のC-CAM Subwooferドライバを1基搭載する。下限周波数は20Hz。カットオフ周波数上限は40~120Hz。
「Movie/Music/Impact」から切り替えられるイコライザモードを装備。付属マイクを使った、APC(Automatic Position Correction)機能も利用できる。
入出力端子はそれぞれLFE(RCA)×1、アナログRCA×1を搭載。アンプはクラスDで、出力は500W。消費電力は400W(スタンバイ時は0.5W)。外形寸法は340×410×370mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は20.1kg。