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iOS 11は9月20日提供開始、FLAC再生やQRコード読み取り、AirPlay 2など

 アップルは、iOS最新バージョンの「iOS 11」を9月20日より提供開始。写真や音楽を含む様々な機能アップデートが行なわれる。対応端末は、iPhone 5s/SEや、iPhone 6/6 Plus以降のiPhoneと、12.9インチiPad(第1/2世代)、10.5/9.7インチiPad Pro、iPad Air/Air 2、第5世代iPad、iPad mini 2/3/4、第6世代iPod touch。

iOS 11は9月20日より提供開始

 iPhone/iPad共通の機能として、撮影した写真を表示するLive Photosが強化。連写した写真をビデオループにできる機能や、逆再生、長時間露光の効果を適用できる。

 また、カメラはQRコードの読み取りにも対応。フレーム内のQRコードを自動検知してスキャン、関連するWebサイトやアプリが開ける。また、“プロ品質”のフィルタに対応し、自然な肌のトーン再現や、ポートレートにクラシックな雰囲気を加えられるフィルタも利用可能としている。また、「次世代の圧縮テクノロジーにより、半分のファイルサイズで今までと同じクオリティを持つ写真を撮影できる」というHEIFに対応する。

 App Storeも一新。エキスパートによる「デイリーストーリー」、専用の「ゲーム」タブ、アプリケーションのリストなどが表示。仕事や遊びのアプリが、これまで以上に簡単に見つけられるという。

 オーディオフォーマットとして新たにFLACに対応。Apple Musicは、自分のプロフィールを持つことができ、友だちがシェアしたプレイリストや、よく聴いているアルバムとステーションをチェックできる。

 新しい「AirPlay 2」にも対応。家中のオーディオシステムやスピーカーのコントロールが行なえ、リビングとキッチンで同時に同じ曲をかけたり、部屋ごとに音量を調整することなどが可能。

AirPlay 2に対応

 アシスタント機能のSiriは「さらに表現力豊かになり、さらに自然な新しい声で話す」としている。ユーザーが知りたいことなどを予測し、操作する前に提案。オンラインでの予約や、旅行のWebサイトでのフライトを確認した時などに、その情報をSiriが自動的にカレンダーに追加。これらの機能はエンドツーエンドで暗号化され、個人情報は保護される。

 iPadは、マルチタスクなどのアプリ/ファイル管理機能を大幅に強化。画面下部のDockにより、スワイプするだけで、よく使うアプリの起動や切り替えが行なえる。最近開いたアプリや、iPhone/Macで開いたアプリはDockの右側に表示される。

 また、iPadで開いているアプリだけでなく、2つ目のアプリをDockから直接起動し、両方のアプリをSlide OverとSplit Viewでアクティブな状態にできる。Slide Overの2つ目のアプリは左側にドラッグ可能。新しいAppスイッチャーで、お気に入りのApp Spaceに戻ることもできる。

 さらに、iPadでのドラッグ&ドロップにも対応。テキストや写真、ファイルをアプリ間で移動できる。複数のものをタッチして画面上で動かすことなども可能。

 Apple Pencil向けの最適化も行ない、PDFやスクリーンショットに注釈を加えられるインスタントマークアップや、ロック画面からすぐメモを取れるインスタントメモ、メモアプリで手書きを始めると、周りのテキストが自動で脇によけるインラインスケッチなどに対応する。

 QuickTypeキーボードも進化。文字/数字/記号/句読点が同じキーボード上に表示され、キーを下にフリックするだけで必要なものを選択できる。また、iPhoneで地球アイコンを長押しすると、片手入力しやすいように、キーボード全体が親指側に移動する。

 コントロールセンターのデザインも一新され、カスタマイズが可能。最もよく使う機能の設定を変更できる。ロック画面時にすべての通知を表示させたい時は、画面を下から上へスワイプすると、最近の通知と見逃した通知の両方が1カ所に表示される。

 車を運転している可能性を感知して、電話やテキストメッセージ、通知を停止する設定にも対応。また、メッセージを送ってきた人に対して、運転中であることを自動的に通知するという。

 マップは、世界中にある数百の主な空港やショッピングセンター内部の詳しいマップを表示可能になる。

 新しく購入したiPhone/iPadは、これまで使っていたiOSデバイスに近づけるだけで、Apple IDで自動的にサインイン可能。個人設定や、環境設定、コンテンツなどを素早く安全に読み込めるという。