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“JVCレッド”の4K/HDRプロジェクタ登場。D-ILAプロジェクタ20周年記念の限定モデル

 JVCケンウッドは、JVC D-ILAプロジェクタの誕生20周年を記念したモデル「DLA-20LTD」を12月中旬に発売する。価格は110万円。全世界30台程度の台数限定となっており、デザイン的にはJVCのロゴカラーである“JVCレッド”を筐体に採用しているのが特徴。レンズまわりのリングはゴールドになっている。

「DLA-20LTD」。右上が20周年記念ロゴ

 ベースとなるのは、同日に発表した「e-shift5」技術採用の4Kプロジェクタ「DLA-X990R」(90万円)。このプロジェクタに採用しているD-ILAデバイスと、光学パーツ、ワイヤグリッドなどを、より厳選したものを使うことでネイティブコントラスト20万:1を実現(X990Rは16万:1)している。これはホームシアター用プロジェクタとして、業界最高だという。

 20周年記念ロゴも作り、それをプロジェクタ起動時に表示するようになっている。外装はJVCレッドを使った、特別仕上げ。

「IFA 2017」で展示された「DLA-20LTD」

 それ以外の機能や性能はDLA-X990Rと同じ。詳細はX990Rの記事を参照のこと。

 パネルは0.7型の1,920×1,080ドットのフルHD D-ILAで、ピクセルシフト(画素ずらし)技術の「4K e-shift5」を採用。従来よりも、画像成分の検出範囲を2倍の範囲に広げ、さらに周辺画素情報を元に補正をかけている。これにより、斜め方向の精度も飛躍的に高まり、静止画・動画の両方で、より精細感が高く、ノイズの少ない映像を実現したという。

 HDR表示は、HDR10をサポート。オートアイリス機能の「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」を、HDR映像でも最適に動作するよう、アルゴリズムを刷新して対応。暗いシーンでの微妙なグラデーションも再現できるという。HDR表示時は、明るさを重視するモードと、色の表現を重視するモードをユーザーが選ぶことができる。

 光源は265Wの超高圧水銀ランプ。明るさは2,000ルーメン。HDMI入力は、4K/60p 4:4:4信号や、4K/60p 4:2:2/36bit、4K/24p 4:4:4/36bitなど18Gbpsの伝送帯域に対応したフルスペック4K映像入力に対応。HDCP 2.2をサポートする。

 レンズは光学2倍ズームで、電動ズーム/フォーカス。オールガラスで、光学的に高性能なレンズにこだわっている。電動レンズシフトも備え、シフト幅は上下±80%、左右±34%。

 HDMI入力は2系統で、3DやDeep Color、HDCP 2.2をサポート。3Dシンクロ出力やトリガー出力、RS-232C、LAN端子なども備えている。ファンノイズは21dB(ランプモード:低)。消費電力は380W(待機時1.5W、エコモード待機時0.4W)。外形寸法は455×472×179mm(幅×奥行×高さ)、重量は15.6kg。