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現実に迫る8Kリアリティ。シャープがCEATECで展開する8K/AIoTワールド
2017年10月2日 20:52
CEATEC JAPAN 2017開幕前日となる2日、シャープはプレス向けにブースを先行公開し、8K/AIoTを中心とした同社の取り組みを紹介した。メインステージには70型ディスプレイを16枚(4×4枚)つなぎ合わせた8Kマルチディスプレイを配置し、ムービーの上映とともにシャープの事業ビジョンを紹介。さらにその左手は「8Kワールド」、右に「AIoTワールド」のステージを配置している。
8Kワールドでは、12月1日から発売する70型の8Kテレビ「LC-70X500」を紹介するとともに、バレリーナを8K撮影し、リアルタイムで8Kモニター「LV-85001」に表示し、現実に迫る8K映像の臨場感をステージ上で表現している。
8K関連では、カイロスが開発し、11月頃より医療現場への設置が見込まれる8K硬性内視鏡システムも展示。8Kの高解像度が手術の現場の環境を大きく改善することなどを紹介している。また、ドコモの8K VRソリューションに1,008ppiのHMD用IGZOパネルを提供し、高解像度のVR体験をアピールした。
ディスプレイ関連では、4mmに狭額縁化した70型4K液晶や、円形ディスプレイによる車載モニター、2枚の60型フルHD液晶を用いた柱状ディスプレイ、超単焦点プロジェクタを使ったショーウィンドウ投射の紹介などを展示している。
AIoT関連では、29日に発表した「AQUOS 4K UH5/US5シリーズ」を中心に、COCOCO+サービス、COCORO VISIONアプリ、COCORO VIDEOやCOCORO MUSICなどの各サービスを紹介。COCORO KITCHENにより、好みの献立学習やレシピ案内を行なう「ヘルシオデリ」などとともに、人に寄り添うAIoTのビジョンを説明している。
Wi-Fi版の「RoBoHoN(ロボホン) SR-02M-W」も展示。また、2016年のCEATECで初披露した音声対話型エージェント「ホームアシスタント」も展示している。ただし、当初2017年前半の発売を予告していたものの、民生向けの販売は開始されていない。「BtoB向けには販売しているが、一般向けにはAIスピーカーが出てきている。対話機能だけでなく、音楽機能も必要と考えており、商品企画を見直している」とした。