ポニーキャニオン、フルHD/AVC動画配信の実用実験

-叶恭子の映画など。プロモーションに配信を活用


実用実験ページ

4月1日開始

視聴料:無料

  ポニーキャニオンは1日、フルHD解像度を含む、ハイビジョン映像のストリーミング配信実用実験を開始した。初回実験では、韓国や米国のドラマ、叶恭子主演の映画「IL VENTO E LE ROSE」、Blu-rayも発売されている「virtual trip」など、6作品の予告編を無料で配信している。

 この実験は、パッケージメディアや番組、アーティストなどのプロモーションツールとしてストリーミング配信を活用することを目的としている。従来のサンプルDVD配布と比べてコスト的に有利だが、「PC画面上の小さなウィンドウ視聴ではインパクトがなく、全画面表示にした際の荒れた画質では高い訴求効果は望めない」(ポニーキャニオン)とし、HD解像度での配信を計画している。

 具体的には、ポニーキャニオンのホームページや、各作品ホームページ、「ポニーキャニオン プレミアム」会員へのメールマガジンなどでHD配信システムを活用する予定。

 実用実験では1,920×1,080ドット(3.8Mbps/2.8Mbps)/1,440×810ドット(2.8Mbps)/1,280×720ドット(1.8Mbps)、1,024×576ドット(1.2Mbps)/640×360ドット(500kbps)/320×160ドット(125kbps)のクオリティバリエーションを用意。

 フルHDの動画に関しては、MPEG-4 AVC/H.264を採用しており、イメージインテックの圧縮技術を採用。「低容量かつ高画質な映像のストリーミング配信を実現した」(ポニーキャニオン)としているが、表示には専用プレーヤーのインストールが必要。

 なお、フルHD以外の解像度の動画に関しては、プレーヤーをインストールせず、WebブラウザのFLASHで再生が可能。「画質のシャープさに欠ける難点があるが、視聴ハードルが低い」としている。

(2009年 4月 1日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]