フリービット、iPhoneなどをサーバー化する「ServersMan」

-iTunesを介さずに楽曲転送。Windows Mobile版も


5月14日発表


 フリービット株式会社は、iPhoneやWindows Mobile機器を“パーソナルサーバー”として利用可能にする「ServersMan」の最新バージョンを14日から無料提供開始した。

 iPhone/iPod touch版は、メジャーバージョンアップを果たした「ServersMan iPhone 1.1b」として14日よりApp Storeで提供。また、Windows Mobile用の「ServersMan Windows Mobile 1.0b」も13時より同社ホームページで提供開始した。

 ServesManは、フリービットの独自技術「Emotion Link」を用いて、簡単な設定でiPhoneやWindows Mobile端末をネットワークストレージやWebサーバーとして利用できるようにするアプリケーション。同一LANだけでなく3Gネットワークからもアクセス可能で、WordやPDFなどのファイルビューワとしても利用できる。

 ユーザーはメールアドレスを登録。iPhone/iPod touchやWindows Mobile端末と、PCのブラウザを共通のアカウントでアクセスし、PCからアップロードしたデータをiPhoneなどで確認できる。

PCからブラウザ経由で、iPhoneなどにファイルアップロード

 


■ ServersMan iPhone 1.1b

ミュージックプレーヤーなど、ServersMan Appsを用意

 iPhone/iPod touch用の最新バージョンの1.1bでは、アプリケーションやサーバーを完全英語対応。米国にも専用のゲートウェイサーバーを設置し、米国からのアクセスなどでも快適な利用ができるという。また、ServerMan Appsと呼ばれるプラットフォームを実装。このプラットフォームを将来的に開発者に開放することで、既存カテゴリのアプリケーション開発を容易にするという。

 また、ServerMan Music Playerでは、iTunesを介さずに、PCのWebブラウザなどからiPhone/iPod touchにアップロードした楽曲を再生できる。再生はiPhone/iPod touchの[ミュージック]ではなく、専用プレーヤーから行なう。対応ファイル形式は.mp3、.m4a。

 iPhone/iPod touchをボイスレコーダとして利用する「ServerMan Voice Recoder」も備えており、iPhone/touchでAIFF形式の録音が可能。Webブラウザから録音ファイルを取得できる。また、ファイルをZIPでまとめてアップロードして、iPhone上で解凍することもできる。

iPod touchでトップメニューを表示さまざまなガジェットを選択可能ミュージックプレーヤーWebサーバー機能も装備

 さらに、現在Appleが開発中で、ベータテストが続いているiPhone ソフトウェア 3.0にも対応する最新バージョン「ServerMan iPhone2.0b」もApp Storeに承認申請を行なっている。2.0bでは、約200%の高速化を実現。アップロード時のステータスバー表示なども追加される。

 


■ ServersMan Windows Mobile 1.0b

 Windows Mobile搭載携帯電話などをサーバーにするソフトウェア。端末のメモリ領域をネットワークストレージとして利用可能とするほか、Webサーバーとして公開することも可能。

 端末のGPS情報を利用してBlogなどに掲載する機能や、端末のカメラで撮影した写真や動画をすぐに公開する機能なども装備。ファイルビューワ機能も装備する。iPhone版とは異なり、microSDカードなどの外付けメモリーカードをストレージとして利用できる。対応OSはWindows Mobile 6.0/6.1日本語版。

Windows Mobile端末をネットストレージとして利用Webガジェットも用意

(2009年 5月 14日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]