ソースネクスト、映画を見て英語を学ぶPCソフト「超字幕」

-3,490円。「M:i:III」などパラマウント作品を収録


「超字幕」を発表するソースネクスト 松田社長(左)とPDEのカルロス副社長(右)

6月19日発売

標準価格:各3,490円


 ソースネクスト株式会社は、Paramount Digital Entertainment(PDE/パラマウント)が保有する映画コンテンツをUSBメモリに収録し、字幕を見ながら英語学習が可能なPC用教材ソフト「超字幕」を6月19日より発売する。価格は3,490円。

 USBメモリに映画1作品全編を収録し、その作品と字幕を見ながら英語が学習ができるPC用ソフト。収められているのは本編のみで、特典映像は収録されていない。店舗販売のほかに、専用サイト「超字幕.com」でのダウンロード販売も同日より行なう。対応OSはWindows XP/Vista、Windows 7にも対応保証するという。

「超字幕」の特徴

ダウンロード販売も行なう

 収録コンテンツにはパラマウントが保有する映画作品を採用。第一弾として、「フォレスト・ガンプ 一期一会」、「M:i:III」、「ドリームガールズ」、「ゴッドファーザー」などを収録した17タイトルを発売。英語学習用に、各タイトルに難易度を“★”印3段階で表す英語レベルを設定する。

【「超字幕」第一弾発売タイトル】

「M:i:III」。難易度は★★「M:i-2」。難易度は★★「ミッション:インポッシブル」。難易度は★★
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。難易度は★★★「ビバリーヒルズ・コップ2」。難易度は★★「トランスフォーマー」。難易度は★★
「星の王子ニューヨークへ行く」。難易度は★★「恋するレシピ ~理想のオトコの作り方~」。難易度は★★「ドリームガールズ」。難易度は★★★
「不都合な真実」。難易度は★「フォレスト・ガンプ」。難易度は★「大逆転」。難易度は★★
「10日間で男を上手にフル方法」。難易度は★★「ビー・ムービー」。難易度は★「スクール・オブ・ロック」。難易度は★
「ゴッドファーザー」。難易度は★★★「ゴースト ニューヨークの幻」。難易度は★★
(c)SOURCENEXT CORPORATION

 USBメモリの容量は2GBで、その中に映画作品と視聴用プレーヤーなどプログラムを収録。映像形式はWMV。解像度は収録データにより異なるとしているが、「フォレスト・ガンプ」や「M:i:III」などで720×306ドット、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」や「10日間で男を上手にフル方法」などで720×404ドットなど、「DVDの画質より若干劣る」設定だという。

 映画の視聴には、英語学習に特化した専用プレーヤー「超字幕再生」を用意。作品の全セリフを表示し、英語と日本語の同時表記に対応する。字幕パターンは4種類で、英語のみ/日本語のみ/英語+日本語/字幕なし、から選択可能。字幕の位置も1クリックで上下表示/左右表示を切り替えできる。

 また0.8倍速の「ゆっくり再生」や、聞き逃した直前のフレーズなど、特定のフレーズを再生できる「リピート機能」を搭載。字幕をクリックすると、そのシーンへ飛べる機能も備える。

「超字幕再生」。インターフェイスの画像は、すべて開発中のもの

字幕表示

字幕機能について説明する松田社長
(C)2009 by Paramount Pictures.All Rights Reserved.

 さらに、気に入ったフレーズ、覚えたいフレーズなどを登録して管理することができる「お気に入り字幕」機能や、字幕をマウスオーバーするだけで、ポップアップ辞書を表示する機能なども利用できる。

 なお、映画再生は「超字幕再生」でなくても、WMPなどのプレーヤーで再生できるが、この場合は字幕表示には対応しない。

 そのほかに、映画内のセリフから実用的なフレーズや単語を30個ピックアップし、脚注付きで表示、学習できる「厳選フレーズ30」や、映画のシーンから採用したリスニングクイズを30問用意した「TRY!リスニング」なども搭載する。

厳選フレーズ30。インターフェイスの画像は、すべて開発中のものTRY!リスニング。インターフェイスの画像は、すべて開発中のものTRY!リスニングを行なっている画面
(C)2009 by Paramount Pictures.All Rights Reserved.

 USBメモリ内のデータは書き換えや削除が可能。誤って削除してしまった場合でも、ユーザー登録を行なうことで、「超字幕.com」より同製品のデータをダウンロードすることができるという。なお、ダウンロードは回数が制限されており、上限で5回までとなっている。


■ 「初年度100万本の販売を目指す」

 ソースネクストとパラマウントは5月1日に、パソコンソフト事業における業務提携契約について合意したことを発表。これにより、ソースネクストはパラマウントが保有する映画コンテンツを利用したPCソフトの企画や開発、販売を行なうとした。

業務提携を行なったソースネクストとパラマウント

 提携の理由に関しては、「両社の強みやブランド力をもとに、パソコンという特性を活かした映画コンテンツの視聴を広めていくことで、映画市場およびパソコンソフト市場の発展につながるとの考えで両社が一致したため」としている。

 提携後、第一弾製品として今回「超字幕」の発売を発表。14日に行なわれた記者会見に、ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長とPDEのアレックス カルロス執行副社長兼ゼネラルマネージャーが登壇。松田氏は「超字幕」の初年度の販売目標として、「100タイトル発売、100万本販売」を掲げた。

 超字幕の開発の経緯について松田氏は、「当初、パラマウント側からUSBメモリで映画コンテンツを販売しないかと提案があった」と説明。「ただ、それだけで販売することにメリットを感じなかった。英語教材として大きな付加価値をつけて販売すればヒットするのではないかということで、このような形となった」と述べた。

 「パラマウントの良質な映画コンテンツとソースネクストのPCソフト企画開発力を融合することで、両社はそれぞれの市場の拡大を目指す」としている。なお、超字幕の開発にはタイピングソフト「特打シリーズ」のスタッフが集結したという。

ソースネクストの松田社長PDEのアレックス副社長。超字幕に関して、「ホームラン間違いなしでしょう」と述べた記者発表会では“映画”にかけてコーラとポップコーンが配られた
 

(2009年 5月 14日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]