デノン、高音質回路内蔵のプリメイン新エントリー機

-iPod対応のCDプレーヤーも。各45,150円


PMA-390SEブラックモデル

6月上旬より順次発売

標準価格:各45,150円


 株式会社デノン コンシューマー マーケティングは、エントリー向けのプリメインアンプ「PMA-390SE」を6月上旬より、iPodに対応したCDプレーヤー「DCD-755SE」を6月下旬より発売する。

 いずれも価格は45,150円で、カラーはブラック(K)とプレミアムシルバー(SP)の2色を用意する。


■ プレイメインアンプ「PMA-390」

PMA-390SEプレミアムシルバーモデル

 エントリークラスの“6代目”となるプリメインアンプの新モデル。定格出力は50W×2ch、最大出力は100W×2ch(8Ω)。SACDやハイサンプリングメディアの再生に対応する再生帯域を備えたという。また、音質検討も含めて、各種パーツの見直しを行なったとしている。

 内部回路には、同社フラッグシップモデルに内蔵する「UHCシグナルプッシュプル回路」の流れを汲む「HC(High Current)シグナルプッシュプル回路」を搭載。電源供給能力が従来型トランジスタの3倍の能力を持つHC-トランジスタを採用し、「安定感ある音楽の表現能力を獲得した」という。

 また、同回路の能力を引き出すため、整流回路には同社上位機種に採用されている「ショットキーバリアダイオード」を採用。高速動作による低ノイズ特性と低インピーダンス特性により、ノイズを抑えた音楽再生が可能。「高音質カスタム平滑用ブロックコンデンサ」との組み合わせにより、安定した電源供給も実現するとしている。

 フォノ段、プリアンプ段、パワー段などの信号レベルによってレイアウトを分離したS.L.D.C.(Signal Level Divided Construction)を採用し、回路間の相互干渉を抑えることが可能。信号線を短くすることで、信号劣化も抑制。クリアな再生音が実現できるという。さらに、電源トランスはオーディオ系とコントロール系で巻き線を分離し、相互干渉を排除している。

 ボリュームは、アルミダイキャストフレームを採用し、1mm厚の鋼板プレートを介して固定。防振対策を施したラジエータはシャーシに直接取り付けられており、不要振動を素早くインフレータフットに逃がす構造を採用する。

 TONE、LOUDNESSなどのコントロール回路をバイパスする「ソースダイレクト」や、コントロール系のバックグラウンドノイズを排除する「マイコンストップモード」など音質を向上する機能も搭載する。MM型のPHONOイコライザーアンプも装備。

 アナログ音声入力端子は6系統で、レックアウトを2系統装備。プリアウトも1系統備える。スピーカーターミナルは2系統用意。

 周波数特性は5Hz~100kHz。消費電力は150W。外形寸法は434×307×121mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.7kg。同社のCDプレーヤーなども操作できるリモコンが付属する。


■ CDプレーヤー「DCD-755SE」

 USB端子を装備し、iPod接続に対応したCDプレーヤー。「AL24 Processing」を搭載。CDの16bit信号を24bitに拡張して処理するもので、入力されたデジタルデータをアナログ波形に近づくようなデジタルデータの補間を行なうことで、高音質化を実現するという。

 そのデータを24bit/192kHz DACを処理。また、DACをマスターとしたクロック生成を行なう「DAC MASTER CLOCK DESIGN」を採用。精度の高いクロック供給により、よりジッタの少ないD/A変換ができるとしている。

 電源トランスはデジタル系とアナログ系を分離し、相互干渉を排除した基板レイアウトを採用。音声信号の経路を短くすることで音質劣化を抑制する構造にもなっている。

 フロントにUSB端子を備え、iPodの楽曲再生に対応したのも特徴。USBメモリも接続可能で、メモリ内のWMA/MP3ファイルが再生できる。内部回路を経由させることで、高音質での再生に対応するという。ファイルの選択は付属のリモコンで可能。本体ディスプレイにファイル名などを表示することもできる。

 出力は光デジタルとアナログ音声(RCA)を各1系統装備。周波数特性は2Hz~20kHz、S/N比は110dB。消費電力は9W。外形寸法は434×279×107mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.2kg。

DCD-755SEブラックモデルDCD-755SEプレミアムシルバーモデル

(2009年 5月 15日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]