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デノン、SACD/プリメインの最上位機「SXシリーズ」
-プレーヤーは「Advanced AL32 Processing」搭載


DCD-SX

11月下旬発売

標準価格:84万円(DCD-SX)
     787,500円(PMA-SX)


 株式会社デノンコンシューマーマーケティングは、SACDプレーヤーとプリメインアンプのフラッグシップ機「SXシリーズ」を11月下旬より発売する。

 SACDプレーヤー「DCD-SX」と、プリメインアンプ「PMA-SX」をラインナップし、11月下旬より発売。価格はDCD-SXが84万円、PMA-SXが787,500円。ボディカラーはいずれもプレミアムシルバーを採用している。ともに、3日より東京 有楽町で開催されている「2008 東京インターナショナルオーディオショウ」に出展されている。


■ DCD-SX

 SACDとCDの再生に対応したフラッグシップSACDプレーヤー。新開発の高音質技術「Advanced AL32 Processing」の搭載や、制振性にこだわったドライブやシャーシ構造の採用などで、音質の向上を図っている。

DCD-SX

 低重心化や制振性を向上した独自開発の光学ドライブ「Advanced S.V.H. Mechanism」を採用。鋳鉄メカベースや、アルミ押し出し材の高剛性フレーム、亜鉛ダイカストフレームなど組み合わせ、共振を抑えながら、薄いディスクトレイと静かなディスクローディング機構を実現している。

 ハイビット/ハイサンプリングを実現する「Advanced AL32 Processing」を搭載。32bit精度へのアップコンバートを行なうことで、微小レベルのゆがみを低減。44.1kHzのサンプリング信号を16倍にアップサンプリングしながら最適な補間を行ない、より原音に近い再生音を可能とする「Advanced ALPHA Processing」も備えている。

 DACをマスターとしてクロックを駆動する「DAC MASTER CLOCK DESIGN」を採用。よりジッタの少ないクロック供給により、忠実な再生を可能としている。発振回路も独自の「DENON Master Clock Core」を搭載。発振回路をモジュール化し、基板パターンなどからの外部ノイズを排除。さらに、クロック専用の電源回路も搭載し、安定した動作を実現している。

 32bit/192kHz DACをL/Rの各チャンネルごとにモノモードで使用する差動出力回路を構成。バランス/アンバランス接続時ともに、差動出力構成となっている。トランスから整流回路にいたるまで、デジタル/アナログ系の電源を完全分離。電源トランスをインシュレータ直近に配置して、内部振動を抑制する「Direct Mechanical Ground Construction」を採用している。シャーシは、4層底板構造などにより振動を徹底して抑制。サイドパネルはバーズ・アイ・メープルの天然木を採用している。

 出力端子はアナログ音声を2系統(XLR×1、RCA×1)と、光デジタル出力、同軸デジタル出力、DENON LINK 3rdを装備。アナログ出力ではSACDのステレオまでの対応となるが、DENON LINK接続時には、SACDのマルチ出力も行なえる。光デジタル、同軸デジタル入力も各1系統備えている。消費電力は30W。外形寸法は457×416×150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は26.4kg。

DCD-SXの筐体内部 背面 側面に天然木


■ PMA-SX

PMA-SX

 2005年発売のPMA-SA1の基本性能を引き継ぎながら、さらなるリファインを図ったという最上位プリメインアンプ。

 出力段に、最小単位の素子で高度なドライブと高音質を両立する「UHC(Ultra Hight Current)-MOS」素子をシングルプッシュプル回路で搭載。定格出力は50W×2ch(8Ω時)、最大出力は100W×2ch(4Ω時)。

 UHC-MOSの単体では耐圧が低く、接合容量の大きいという課題の解消のため、「カスコードブートストラップ接続」を採用。UHC-MOSにかかる電圧を常に一定にコントロールし、接合容量の大きさも解消。UHC-MOSの優れた特性を引き出しているという。

 全段バランスアンプ構成を採用。バランス、アンバランスの両入力に対応する「INVERTED Σ BALANCE 回路」を搭載し、前段での個別の変換回路を不要とし、ダイレクトにBTL構成のパワー段に入力されるバランスダイレクト設計としている。

 ボリュームは、低歪率カーボンインクや金メッキ多接点ワイヤブラシを採用し、忠実な音楽再現性を実現。高精度の音量コントロールを可能としている。

 筐体は、外的振動だけでなく電源トランスによる内的な振動も排除する「Direct Mechanical Ground Construction」を採用。振動体となる電源トランスをインシュレータの直近に配置して、直接グランドへ振動を逃がし、不要な振動の伝播とノイズ流失を防止。電源トランスの取り付け構造も強化し、微小信号領域でのリニアリティ向上などを実現しているという。

 さらに、電源トランスのシールド強化による聴感上のS/N比向上や、セクションごとの独立電源化などによる音質への影響排除などが行なわれている。フォノイコライザも分離独立設計としている。

 入力端子は、アナログ音声×8(XLR×1、RCA×7)を備えており、RCAの1系統はPHONO入力。アナログ音声出力も2系統備えている。消費電力は230W。外形寸法は457×509×181mm(幅×奥行き×高さ)、重量は30.2kg。

PMA-SX PMA-SXの筐体内部 背面

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース(DCD-SX)
http://denon.jp/company/release/dcdsx.html
□ニュースリリース(PMA-SX)
http://denon.jp/company/release/pmasx.html
□関連記事
【2005年2月10日】デノン、SACD/CDの2chプレーヤーフラッグシップモデル
-「Advanced AL24 Processing」を搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040712/denon1.htm
【2005年2月10日】デノン、シンプル/ストレート化を徹底したフラッグシップアンプ
-UHC-MOSや強力な電源回路で「最大限の高音質化」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050210/denon.htm

( 2008年10月3日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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