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光城精工、仮想アース技術を投入したハイエンド電源タップ
2025年7月25日 16:00
光城精工は、設立35周年の”35thアニバーサリ+Jtuneジェイチューンモデル”として、ハイエンド電源タップ「Platinum4-VP」と「Platinum6-VP」を世界数量限定各50台販売する。ジョンがる隊長監修。発売日は9月5日で、価格は4口のPlatinum4-VPが282,000円(税別)、6口のPlatinum6-VPが396,000円(同)。
さらに、先着各35台には、特典として専用チューニングされた非売品の電源ケーブルが付属する。
従来の電源タップは、各種使用部品への特殊素材採用や特殊メッキ、オリジナルの内部配線材採用などの他、筐体の素材や加工手段によって剛性化に伴う振動対策などを行なっているが、「市場的には既にやりつくした感があり、新たな技術導入は困難な状況にあった」という。
従来の電源タップはブスバーや純度(導電性)の高いケーブルや極太ケーブルが利用されているが、新モデルではここにメスを入れ、プリント基板による電力供給の手法を選択。一般的にプリント基板は厚さ35μm、幅10mmで10Aの許容と言われている中、Platinumシリーズは厚さ140μ、幅37.5mmという15倍の断面積で大容量化を実現。電源ケーブルの5.5SQスケアに相当するという。
さらに、パターンレイアウトはインレットから各コンセントへストレート配線。アースラインは電源のニュートラルラインとライブラインでサンドイッチされ、電源ライン間の静電シールドを形成している。
仮想アース技術も導入。電源タップ内のGラインを強化すると共に電源ラインにも応用。導入された仮想アース技術はアルミ電解コンデンサの電極表面積によるもので、N/LラインおよびGラインには、出力コンセント毎にそれぞれ2個の電解コンデンサを配置。N/LラインおよびGラインは、いずれも46,000cm2(Platinum4-VP)と広大な面積を確保。結果電源ラインの低インピーダンス化が図られ、よりスムーズな電力供給とノイズ抑制・耐量アップに寄与するという。
本体にアース端子を装備。内部基板のGラインおよび外装ケースに接続されており、2極アース線付電源ケーブルのアース線接続先として活用できるほか、同社の仮想アースシリーズ(BOX型、スティック型)を接続してシステムのアース(GND)を強化できる。出力コンセントに空きがある場合、コンセントプラグ型仮想アース、Crystal Eop-Gを接続し強化することもできる。
振動対策として、M.I.S.(メカニカル・アイソレーション・システム)を採用。トップカバー、メインボディ、ボトムカバーの他、内部にはサブシャーシが設けられている。サブシャーシにはインレットやコンセント、電力供給を担うプリント基板の他、すべての部品が取り付けられている。
このユニット化されたサブシャーシはトップカバーに吊り下げられた構造となっており、その連結部には制振ワッシャとなる「M2052」を採用。外部(床など)から受ける振動を抑制している。
電源タップの利用による不用意なカラーリングを避けるため、インレットには銅合金錫メッキ、コンセントには銅合金ニッケルメッキを採用。コンセントには医療関連で定評高い明工社製ホスピタルグレードを採用。プラグ挿入時のホールド性を高め、安定した接続と低接触抵抗を実現している。
専用のインシュレータも付属。富士山をモチーフにデザインされたステンレス製インシュレータで、山頂部がボトムカバーとの接触面を低減。更にインシュレータ底面には制振シートのハネナイトが採用されている。