パナソニック、85型で薄さ99mmのフルHD PDPを開発
-NeoPDPで高画質化と薄型化を両立。'09年秋発売
パナソニック株式会社は17日、85型のフルHDプラズマディスプレイを開発したと発表した。今秋より日・米を皮切りに順次業務用市場に導入するとしている。価格は未定。6月17日より米国で開催される「InfoComm09」に参考出展される。
プレゼンテーションモニターや電子看板、駅や空港の案内掲示板などの業務向けに開発された、85型/1,920×1,080ドットパネル搭載のプラズマディスプレイ。パネルサイズは42型の4枚分に相当し、縦置きに設置すると人物を等身大で映し出せることから、効果的な電子看板を実現できるという。
2006年に発売した103型モデル(発売時の価格は約600万円)で培った大判パネルの開発生産技術を元に、プラズマテレビ最新モデルにも採用されている発光効率2倍の「NeoPDP」技術を搭載。コントラスト比4万:1(最大200万:1)、動画解像度1,080本という高画質を実現。
また、NeoPDP採用により部品の小型化/高集積化も可能となり、本体の薄さは103型に比べ30mm削減となる99mmを実現した。外形寸法は2,015×99×1,195mm(幅×奥行き×高さ)。1インチ当たりの重量は103型に比べ約30%削減し、総重量は103型に比べ約40%軽い約130kg。
Ethernet端子を備え、ネットワーク経由でのコントロールに対応。入力は3種類の端子ボードから選択できる独自の「ファンクションスロット」で、DVIやDual Link HD-SDIなどにカスタマイズで対応できる。
(2009年 6月 17日)
[AV Watch編集部 中林暁]