ビデオリサーチ、2011年7月からパソコンでも視聴率調査


7月2日発表


 テレビの視聴率調査を行なっている株式会社ビデオリサーチは2日、パソコンによるテレビ視聴について、2011年7月を目途に視聴率調査に加える方針を明らかにした。

 現在のテレビ視聴率調査は、自宅内での据え置き型テレビによるリアルタイム視聴を中心に行なわれており、「パソコン」による視聴やレコーダで録画した番組を再生する「タイムシフト」視聴、「ワンセグ」などは対象外となっている。

 同社では2009年に「デジタル事業推進局」を設立し、パソコンやタイムシフト、ワンセグ視聴に向けた取り組みや、電子透かしなどの新しい測定技術への対応に取り組み、新しいテレビ視聴率測定について可能性を見極めるとしている。

 その具体的な導入目標として、パソコンについては、地上デジタル完全移行が行なわれる2011年7月に設定。タイムシフトやワンセグについては、実用化に向けた開発を進めるという。

 同社では、デジタル時代に向けた視聴率調査の整備拡充などを盛り込んだ経営3カ年計画を策定しており、2011年7月の地上デジタル放送完全移行後もテレビの広告取引指標としての視聴率を継続して提供すること、テレビの新たな視聴形態に関する測定技術の開発/研究、デジタル時代の視聴率データ収集の精度向上と効率化の研究などに取り組むとしている。


(2009年 7月 3日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]