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ソニー、裏面CMOS/GPS搭載の小型ハンディカム

−32/64GBメモリ型。手ブレは初の“回転”補正対応に


64GB内蔵の「HDR-CX520V」

8月10日発売

標準価格:オープンプライス

 ソニーは、ハンディカムの2009年夏モデルとして、大容量メモリとメモリースティック デュオスロットを備えた2モデルを8月10日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は、32GBメモリを内蔵したシルバーモデル「HDR-CX500V」が11万円前後、64GB内蔵ブラックモデルの「HDR-CX520V」が13万円前後の見込み。2機種のカラー/メモリ容量以外の仕様はほぼ同じ。

 ソニーは2月に、240GB HDD内蔵の「HDR-XR520V」と、120GB HDDの「HDR-XR500V」を発売。裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を初搭載し、ワイド端での歩行時撮影でも活用できる強力な手ブレ補正機能、ボケ味を良くした6枚羽根絞りレンズ、GPS機能など、多くの新機能を盛り込んだ。

 ソニーによれば、2モデルのユーザーからは、画質や手ブレ補正機能などで満足度が高いという声が寄せられたが、HDDモデルであるため、本体の重さや大きさに対する不満も聞かれたという。そこで、HDDモデルの特徴を引き継ぎ、一部機能強化しながら、小型/軽量化したメモリモデルとして「HDR-CX500V」と「HDR-CX520V」が開発された。そのため、メモリモデルとしては「HDR-CX12」の後継だが、機能は大幅に強化されている。

 サイズをHDDモデルと比較すると、HDDのXR500Vが71×137×75mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ込の重量が580gであるところ、HDR-CX500V/CX520Vは62×133×65mm(同)、450gを実現。CX12(69×131×67mm/450g)と比べると、液晶モニタが2.7型から3型に大型化したが、ほぼ同じサイズ/重さを維持している。

HDR-XR520V(左)とHDR-CX520Vの比較

 

■ HDR-XR520V/XR500Vからの強化ポイント

 XR520V/XR500Vのメモリ版とも呼べる新機種だが、さらなる機能強化も行なわれている。最も大きなポイントは手ブレ補正。XR520V/XR500Vは、従来比10倍のブレ補正角度を実現するアクティブモードを備え、ワイド端の補正角を大幅に拡大。引きのアングルで歩きながらの撮影でも、歩行による揺れを強力に補正しているのが特徴だった。

 メモリモデルでは、従来の上下左右のブレ補正に加え、回転(カメラを構えた状態で左右に傾くシーソーのような動き)に対しての補正機能も追加。世界初の機能であり、歩行撮影時に片足になる瞬間、カメラに加わるという回転方向のブレも補正。より揺れの少ない撮影が可能になり、例えば階段を下りながらの撮影でもスムーズな移動映像が得られる。ブレ検出用の2軸センサーを3軸に強化しており、上下左右は光学補正だが、回転は3軸目で検出した情報をもとに、画像処理エンジンのBIONZでデジタル的に補正している。そのため、従来のHDDモデルをファームアップなどで回転ブレ補正に対応させることはできない。

HDDモデルより大幅に小型化 左側面 液晶モニタを開き、メモリースティックスロットを開いたところ。HDMI出力やUSB端子もここに備えている

 撮影補助機能も強化。HDDモデルには顔検出機能を使った「顔キメビデオ」機能が搭載されており、被写体の顔にピントを合わせ、明るさも顔を基準に自動設定。肌色を美しく見せる美肌機能も自動で適用され、笑顔になると動画撮影中でも静止画で残す、スマイルシャッター機能も利用できる。

 メモリモデルでは顔キメビデオにおいて、綺麗に撮影したい人物が選べるようになった。「優先 顔キメ機能」と呼ばれるもので、顔認識で認識された人物から、液晶モニタで1人の顔をタッチすると、その人物が優先設定される。以降はフォーカスやカラーコントロール、明るさ、スマイルシャッターの各機能がその1人に優先され、「他人の子供が笑ったからスマイルシャッターが切られたが、自分の子供は笑っていなかった」というような事態が回避できる。

 また、細かい特徴として、一度優先設定にすると、一度画面から抜けても戻れば再認識され、再認識までの秒数制限などは無い。また、電源をON/OFFしたり、バッテリを外しても優先対象は記憶されている。

 再生機能では、重要だと思われるシーンを繋いで再生するハイライト再生機能において、一度作成された再生設定がシナリオとして保存できるようになった。これにより、ハイライト抽出の手間をかけず、何度もハイライト再生ができるようになった。ただし、ハイライト再生動画を動画ファイルとして保存する機能は備えていない。

天面。5.1ch録音にも対応 背面。右上が録画開始ボタン 右側面
32GBメモリを内蔵したシルバーモデル「HDR-CX500V」

 また、新たにHDMI出力時に、1,920×1,080ドットや1,440×1,080ドットの60iで撮影された動画を、1,920×1,080ドット/60pにプログレッシブ出力する機能も装備した。光メディアへの書き出し機能も強化。既発売のDVDライター「VRD-P1」との接続にも対応しており、ワンタッチダビングボタンを押すだけで書き出しが可能。

 ビデオカメラ側でのSD変換機能を備えており、AVCHDディスクとしてHD画質で書き出すほか、DVDビデオとしてSD画質でVRD-P1でライティングすることが可能になった。ダウンコンバート時の記録レートは保存する映像に合わせて自動設定され、簡単な操作でライティングが可能。P1にAVCHDディスクを挿入し、ビデオカメラを介してテレビなどにAVCHDディスクの内容を表示することもできる。

 PC用ソフト「PMB(Picture Motion Browser)」も同梱。DVDビデオなどの形式で書き出せるが、別途Webからソフトをダウンロードすることで、BDへのライティングにも対応する。YouTubeへのアップロード機能や、GPS情報を使った地図上の撮影ポイント表示などにも対応する。

カメラ側でHDからSDへのコンバート機能を備えたことで、既発売のDVDライター「VRD-P1」との組み合わせで使用可能な機能が増えた

■ その他機能はHDDモデルを踏襲

ボディは小型化したが、レンズの仕様はHDDモデルと同じ

 そのほか、撮像素子や光学部などの主な仕様はHDDモデルのXR520V/500Vを踏襲している。

 撮像素子は独自のCMOS「Exmor R」。受光部(フォトダイオード)の上に配線やトランジスタなどの回路が重なることで、単位画素に入る光量が少なくなる表面照射型CMOSの欠点を克服するため、感光部が配線回路の上面にくるようにした裏面照射構造を採用。感度を従来CMOSの約2倍に高めている。

 画素配列はクリアビッドで、総画素数は約663万画素(1/2.88型)。1,200万画素の静止画撮影も可能で、動画撮影中に830万画素静止画の同時撮影も行なえる。信号処理システム「BIONZ」も備えている。

 レンズ部は絞り羽根を6枚にして、ボケ味が菱形になるビデオカメラの欠点を克服。デジタル一眼レフカメラ「α」シリーズで培ったソニーGレンズを採用している。フィルタ径は37mm。光学12倍ズーム(F1.8〜3.4)で、35mm換算時の焦点距離は43〜516mm。


GPSアンテナは右側面に装備。撮影時に指で塞がれない場所に配置されている
 撮影解像度は最高1,920×1,080ドットで、AVCHD対応。撮影ビットレートは「FH」(1,920×1,080ドット/16Mbps)、「HQ」(9Mbps/1,440×1,080ドット)、「SP」(7Mbps/1,440×1,080ドット)、「LP(5.1ch)」(5Mbps/1,440×1,080ドット)、「LP(2ch)」(5Mbps/1,440×1,080ドット)。メモリースティック デュオスロットを備えており、静止画だけでなく動画も記録できる。音声は5.1chサラウンド録音可能。ズーム連動機能も備えている。

 地図データをプリインストールしたGPS機能も踏襲。機能的にはHDDモデルと同じだが、GPSアンテナの内蔵場所が液晶モニタの裏側から、本体右側面の前方に変更された。撮影時にアンテナが手で隠れない場所に配置されている。液晶モニタは3型のクリアフォト液晶プラス。

  付属バッテリ「NP-FH60」使用時の連続撮影時間は約1時間55分(実撮影約1時間)。AVケーブルやワイヤレスリモコンなども付属する。



■ 新アクセサリも登場

 同社ビデオカメラ用のアクセサリにも、新モデルが登場する。「GP-AVT1」は三脚機能付きのシューティンググリップ。小型三脚としてビデオカメラを固定できるほか、脚部を閉じるとハンドグリップタイプになり、シューティンググリップとしても使えるのが特徴。

 脚部の付け根に操作ボタンを備え、AVリモートケーブルが接続可能。'08年以降のモデルとケーブル接続することで、グリップから録画、静止画撮影、ズーム(2段)の操作が行なえる。高さは携帯時が96mm、伸長時が132mm。重量は114g。8月10日発売で、10,500円。

三脚機能付きのシューティンググリップ「GP-AVT1」

「LCM-AX1」にビデオカメラを収納したところ
 ケースの「LCM-AX1」は、一般的なビデオカメラケースのデザインとは異なるスタイルを追求したモデル。シンプルなラインを採用するほか、人間工学も用いて、肩掛け時に体にフィットするデザインになっているという。

 新モデルに加え、HDR-CX120、DCR-SX41、DCR-SR87の収納も可能。カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、レッド(R)の3種類。外形寸法は190×85×100mm(幅×奥行き×高さ)。重量は260g。メモリースティック収納用ポケットも備えている。8月10日発売で、価格は5,985円。


ホワイト(W) ブラック(B) レッド(R)

 「LCS-AJA」は、ビデオカメラを取り出しやすい形状のアクティブなジャケットケース。側面に切れ込みがあり、そこにカメラのハンドストラップを外に出す形で、縦向きに収納。撮影する時は、ケースから出ているストラップに手を入れ、そのまま上に引き抜くだけで撮影スタイルに移行できる。

 ウエストバッグ、ショルダーバッグの両方の使い方が可能。バッテリケースを側部に装着できる。高さ調節も可能で、対応機種はHDR-CX500V/CX520V/CX120、DCR-SR87、SX41。外形寸法は100×110×145mm(幅×奥行き×高さ)。重量は150g。8月10日発売で、価格は4,935円。

 また、32GBのメモリースティック PRO-HG デュオ「MS-HX32G」を9月7日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22,000円前後の見込み。

LCS-AJA 蓋をあけてカメラを縦向きに、レンズ側から挿入 蓋を閉じれば完了。撮影時はハンドグリップに手を入れて引き抜く

(2009年 7月 16日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]



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