JEITA、2009年6月の電子機器国内出荷を発表

-全体はマイナスも、BDは好調でDVDを超える


7月22日発表
民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2009年6月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。

 民生機器の出荷金額は前年同月比94.9%の2,514億円で、9カ月連続のマイナスとなった。また、地上デジタルテレビ放送受信機の6月の出荷実績は161万9,000台。

 映像機器の国内出荷金額は、前年同月比102.7%の1,790億円で5カ月ぶりにプラスに転じた。音声関連機器は、同72.0%の104億円で、11カ月連続のマイナスとなった。

 6月のカラーテレビ全体(CRT+10型以上液晶テレビ+PDP)の出荷台数は、前年同月比126.8%の109万台で、前月に引き続き2桁伸長を維持。薄型テレビのサイズ別では、30~36型が前年同月比140%の36万9,000台、37型以上が同119.1%の40万2,000台となってる。

 DVDビデオは前年同月比63.7%の21万7,000台で15カ月連続の前年割れとなった。うち録再機は同51.7%の9万8,000台、再生機は同78.7%の11万9,000台で、録再機が15カ月連続、再生機が14カ月連続の前年割れとなっている。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年比195.8%の23万9,000台と引き続き好調に推移。数量ベースで、DVDビデオと合わせた光ディスク市場全体の52%と、はじめて50%を超えた。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は161万9,000台で、内訳はテレビが前年同月比129.6%の108万4,000台、単体チューナが同244%の3万5,000台、STBが同93.9%の14万台。地上デジタルテレビのテレビ全体に占める割合は99.5%。なお、6月は1カ月通してエコポイント対象期間だったため、 地デジテレビの出荷台数が2009年で最も多くなった。

 そのほか、DVDレコーダが前年同月比52.6%の9万1,000台、BDレコーダが同186.7%の22万8,000台で、BDレコーダがDVDレコーダの出荷台数を上回っている。チューナ内蔵PCが同146.8%の4万台。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2009年5月出荷台数は221万6,000台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2009年6月の出荷台数は15万9,000台。

 ビデオカメラは前年同月比130.5%の10万7,000台で、前月に引き続きプラスとなっている。全体の8割を占めるハイビジョン対応機種が同159.8%の8万7,000台と好調なのが要因。

 カーナビは前年同月比104.2%の48万6,000台で9カ月ぶりにプラスに転じた。HDD他タイプ、DVD-ROMタイプの台数構成比は91%、9%。

【民生用電子機器国内出荷】

 2009年6月2009年累計
実績
(千台)
前年
同月比
(%)
実績
(千台)
前年
同月比
(%)
CRTカラーテレビ318.92824.4
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)1,087128.55,176122.2
DVDビデオ21763.71,39461.7
 (内)録再機98

51.7

60250.6
 (内)再生機11978.779273.9
BDレコーダ/プレーヤー239195.81,131248.3
 (内)レコーダ228186.71,084-
 (内)プレーヤー119,733.647-
ビデオ一体型カメラ107130.565198.6
プロジェクタ160.1797.7
CDプレーヤー

55

101.8336

105.1

MD213.689.0
ステレオセット5393.429575.2
アンプ1490.07477.6
スピーカーシステム41103.5219107.9
カーナビゲーションシステム486104.21,98184.7
 (内)DVD-ROMタイプ4541.223536.3
 (内)HDDその他441123.51,746103.1
カーカラーテレビ3431.220433.3
カーCDプレーヤー32860.41,63249.9


(2009年 7月 22日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]