シャープ、7倍録画/高画質化したBD内蔵「AQUOS DX2」

-26~52型まで。画質自動調整やネット対応強化も


9月10日発売

標準価格:オープンプライス


 シャープ株式会社は、Blu-ray Discレコーダを内蔵した液晶テレビ「AQUOS DX」を一新し、DX2シリーズを9月10日に発売する。52/46/40/32/26型の5サイズで、各サイズにカラーバリエーションを用意し、合計13機種で展開する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

製品名サイズパネルカラー店頭予想価格
LC-52DX252型1,920×1,080ドットブラック(-B)
ホワイト(-W)
48万円前後
LC-46DX246型ブラック(-B)
ホワイト(-W)
38万円前後
LC-40DX240型ブラック(-B)
ホワイト(-W)
レッド(-R)
28万円前後
LC-32DX232型1,366×768ドットブラック(-B)
ホワイト(-W)
レッド(-R)
19万円前後
LC-26DX226型ブラック(-B)
ホワイト(-W)
レッド(-R)
17万円前後

 2008年11月に世界初のBDレコーダ内蔵テレビとして発売した、DX1シリーズをモデルチェンジ。52/46/40型は、1,920×1,080ドットのフルHD液晶パネル、32/26型は1,366×768ドットパネルを採用している。

 52/46/40型は「高画質マスターエンジン」を新搭載し、Wクリア倍速などの新機能により画質の向上を図っている。BDレコーダ機能も長時間録画モードを最長で7時間まで拡張した「フルハイビジョン7倍録り」に対応するなど強化。さらに、Yahoo! JAPAN for AQUOSやひかりTVに対応するなど、ネットワーク機能も大幅に強化されている。

LC-52DX2-BLC-46DX2-BLC-40DX2-W
LC-32DX2-RLC-26DX2-B

 


■ BDレコーダ機能や7倍録画に対応する

スロットイン式のBDドライブを向かって右側に装備

 地上/BS/110度デジタルチューナを2系統、地上アナログチューナを1系統装備し、BDレコーダを内蔵した液晶テレビ。レコーダとの配線が不要になるほか、操作メニューなどをテレビのGUIに統合できるなど、一体化による使いやすさの向上を図っている。HDDは内蔵していおらず、録画機能はBlu-rayディスクへの直接録画となる。

 スロットイン式のドライブを本体向かって右側の背面に装備。対応メディアはBD-R/R DLとBD-RE/RE DLで、DVDへの録画には非対応。TS録画を行なう「標準モード」に加え、MPEG-4 AVC/H.264へのトランスコード機能も備えており、最長7倍の長時間録画「ハイビジョン7倍録り」に対応。AVC変換による2/3/5/7倍録画モードを備えている。2層50GBのメディアに、HD映像を30時間録画できるという。新たに地上アナログ放送の録画にも対応した。

 予約録画はEPGから行ない、ブランクメディアを挿入していなくてもEPGから予約録画指定が可能な「一発予約」などの機能も備えている。

 BD/DVDの再生も可能で、ディスクを入れるだけで再生開始する「一発再生」に対応する。新たにリモコンのホームボタンから各種放送番組やディスクに録画された番組、インターネットサービス番組などを切り替えられる「新モーションガイド」を装備。各種番組/コンテンツの検索性を高めている。

 


■ 上位機種に高画質マスターエンジン。ネット対応も強化

 52/46/40型は、1,920×1,080ドットのフルHD液晶パネルを採用。32/26型は1,366×768ドットパネルを採用している。

 画質面でも従来モデルから強化を図っており、52/46/40型では、AQUOS DS6シリーズでも採用されている映像処理回路「高画質マスターエンジン」を搭載。さらに、倍速駆動技術「Wクリア倍速」により、24/60コマの映像に対して、適切な補間フレームを生成して残像を低減するほか、撮影時のカメラのパン(左右に動く)した際に生じるボケを検出して補正。クリアな映像再現を図る。

 52/46/40型では、バックライト制御技術との組み合わせで、テレビコントラスト15,000:1を実現している。視野角は全モデル上下/左右176度。

 また、シーンに応じてノイズを高精度に低減し、コントラストや色を調整する「アクティブコンディショナー」を全モデルに搭載。ブロック/モスキートノイズを低減するほか、暗いシーンの色滲みなどを抑制するという。

 加えて、全モデルで、視聴する場所や番組に応じて、自動的に画質と音質を調整する「ぴったりセレクト」機能も新搭載。内蔵センサーで、明るさと照明の色味を検出するとともに、視聴している番組の種類や時間、映像シーンをリアルタイムで分析し、最適な画質/音質に調整するという。ディスクの種類や、録画番組の記録状態、外部入力信号なども検出して、おすすめの設定でテレビや録画番組などを楽しめるとする。

 ネットワーク機能も強化しており、「アクトビラ ビデオ・フル」や、「ひかりTV」に対応。ひかりTVは別途対応チューナを用意することなく、契約するだけで利用できる。

 また、AQUOS独自のインターネットサービス用プラットフォーム「Exシステム」により、「AQUOS.jp」や「Yahoo! JAPAN for AQUOS」、「DoTV デジ×マガ、「Yahoo! JAPAN for AQUOS動画チャンネル」などのサービスに対応する。

 52/46/40型はHDMIを3系統、32/26型は2系統装備しており、レコーダなどとの連携機能「AQUOSファミリンク」にも対応。ステレオスピーカーを内蔵しており、全モデルでフルデジタル1ビットデジタルアンプや、急峻なボリューム変化を抑える「オートボリューム」も備えている。

 全モデルが2008年度省エネ基準をクリアし、星5つを達成。無信号電源オフや無操作電源オフなどの節電機能も搭載している。

【主な仕様】
型番LC-52DX2LC-46DX2LC-40DX2LC-32DX2LC-26DX2
サイズ52V型46V型40V型32V型26V型
パネル
解像度
1,920×1,080ドット1,366×768ドット
テレビ
コントラスト
15,000:17,000:1
視野角上下左右176度
スピーカー6.5cm径×2
最大音声出力10W×2ch
消費電力
(待機時)
303W
(0.1W)
267W
(0.1W)
235W
(0.1W)
146W
(0.1W)
130W
(0.1W)
年間消費電力量227kWh/年202kWh/年168kWh/年129kWh/年103kWh/年
接続端子HDMI入力×3
D5入力×2
S2映像入力×1
コンポジット入力×3
アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1
モニター出力×1
光デジタル音声出力×1
ヘッドフォン×1
モジュラー
Ethernet×2
(LAN用×1、BD-LIVE用×1)
RS-232C
HDMI入力×2
D4入力×2
S2映像入力×1
コンポジット入力×2
アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1
モニター出力×1
光デジタル音声出力×1
ヘッドフォン×1
モジュラー
Ethernet×2
(LAN用×1、BD-LIVE用×1)
RS-232C
外形寸法
(スタンド含む)
(幅×奥行き×高さ)
1,262×328×882mm1,122×328×805mm992×293×685mm780×246×580mm653×246×505mm
重量
(スタンド含む)
約32kg約27.5kg約22kg約15.5kg約12.5kg

(2009年 8月 7日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]