パイオニア、新開発の2層振動板搭載カナル型イヤフォン
-中高域を改善。アルミ採用ハウジング「SE-CL40」など
パイオニア株式会社は、2層構造の振動板を採用したカナル型(耳栓型)イヤフォン2モデルを9月下旬に発売する。価格はハウジングにアルミを採用する「SE-CL40」が6,200円、「SE-CL35」が5,000円。
カラーは、CL40がブラック(K)、シルバー(S)、パープル(V)、ピンク(P)。CL35がブラック(K)、ホワイト(W)、パープル(V)、レッド(R)のそれぞれ4色を用意する。
2層構造の振動板を採用している |
両製品とも、新開発の10.5mm径ユニットを搭載する密閉ダイナミック型イヤフォン。振動板は特殊制振ポリマー層とエンプラフィルム層の2層構造で、1層振動板に発生しやすいという共振を原因とした中高域のノイズを抑え、ボーカル音域のクリアな再生が行なえるとしている。ドライバには希土類マグネットを使用する。
ユニットから出る音がダイレクトに耳に届くように、ユニットを耳穴に向けて配置する「イヤーダイレクトマウント構造」を採用。ノズルも耳穴に合わせて角度を付けることで装着感の向上も図っている。
左から順にCL40のブラック、シルバー、パープル |
上位モデルのCL40は、ハウジングにアルミと樹脂のハイブリッド材を使用。不要な共振を抑え、透明度の高いクリアな再生を実現したとしている。
そのほかの共通仕様として、柔らかなエラストマー素材で耳のくぼみに柔軟にフィットして、外れにくくする「セルフフィットホルダー」を採用。混雑した電車などでも安定した装着が行なえるという。イヤーピースの形状も、耳穴に当たる部分を見直したことで、高い密着感と音漏れの軽減を可能にしたとしている。サイズはXS/S/M/Lが各2個。
再生周波数帯域は、CL40が5Hz~24kHz、CL35が10Hz~24kHz。出力音圧レベルは105dB、インピーダンスは16Ω、最大入力は100mWで共通。
プラグはステレオミニで金メッキ仕上げ。ケーブルはY型で、長さは1.2m。タッチノイズを軽減するため、ケーブルを衣服に留められるクリップも付属する。ケーブルを除く重量はCL40が6g、CL35が5g。
(2009年 8月 31日)
[AV Watch編集部 中林暁]