JEITA、2009年8月の電子機器国内出荷を発表

-金額で対前年1割増。薄型TVの台数は5割増/BDは7割増


9月24日発表
民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は24日、2009年8月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。

 民生機器の出荷金額は前年同月比111.2%の2,202億円で、11カ月ぶりにプラスに転じた。地上デジタルテレビ放送受信機の8月の出荷実績は148万7,000台。

 映像機器の国内出荷金額は、前年同月比118.2%の1,654億円で3カ月連続のプラスとなり、また2007年7月以来の2桁伸長を記録した。一方、音声関連機器は、同87.5%の94億円で、13カ月連続のマイナスとなった。

 8月の薄型テレビ全体(10型以上液晶テレビ+PDP)の出荷台数は、前年同月比154%の102万6,000台で、対前年で54%増という大幅な伸びを見せた。薄型テレビのサイズ別では、30~36型が前年同月比164.9%の35万8,000台、37型以上が同153.7%の36万7,000台。

 DVDビデオは前年同月比78.4%の22万9,000台で17カ月連続の前年割れとなった。うち録再機は同73.3%の10万3,000台、再生機は同83.1%の12万6,000台で、録再機が17カ月連続、再生機が16カ月連続の前年割れとなった。BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年比169.9%の18万4,000台と引き続き好調に推移している。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は148万7,000台で、そのうちテレビ合計(CRT+薄型テレビ)の出荷台数は前年同月比156.4%の102万3,000台。例年8月は出荷台数が落ち込む傾向にあるが、2009年は同月も100万台を超しており、「エコポイントの影響が続いている」と分析している。地上デジタルテレビのテレビ全体に占める割合は99.5%。

 そのほかの内訳は、単体チューナが前年同月比222.2%の3万3,000台、STBが同126.5%の12万7,000台。DVDレコーダが同71.9%の9万3,000台、BDレコーダが同162.3%の17万6,000台で、BDレコーダがDVDレコーダの出荷台数を上回っている。DVD/BDレコーダの地デジチューナ搭載率は96.4%。チューナ内蔵PCの出荷台数は同139.4%の3万4,000台。地デジチューナ内蔵PC、STB、DVD/BDレコーダの地デジ放送受信機器全体に占める割合は29%となっている。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2009年7月出荷台数は216万5,000台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2009年8月の出荷台数は12万8,000台。

 ビデオカメラは前年同月比120.8%の16万3,000台でプラスに転じた。記録メディア別に見ると、カード記録型その他が全体の6割以上を占めている。

 カーナビは前年同月比110.7%の30万9,000台で3カ月連続のプラスとなった。HDDタイプ、フラッシュメモリその他、DVD-ROMタイプの台数構成比は48.8%、42.7%、8.5%。

【民生用電子機器国内出荷】

 2009年8月2009年累計
(千台)(%)(千台)(%)
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)1,026154.07,396128.8
DVDビデオ22978.41,86864.8
 (内)録再機103

73.3

82054.9
 (内)再生機12683.11,04875.6
BDレコーダ/プレーヤー184169.91,551220.7
 (内)レコーダ176162.31,482-
 (内)プレーヤー811,788.769-
ビデオ一体型カメラ163120.8919100.8
プロジェクタ061.6895.8
CDプレーヤー

52

97.9441

102.9

MD217.41110.2
ステレオセット4385.338576.1
アンプ12104.610183.3
スピーカーシステム37116.6299105.9
カーナビゲーションシステム309110.72,73589.6
 (内)DVD-ROMタイプ2633.229034.6
 (内)HDDタイプ151104.11,387-
 (内)フラッシュメモリその他132240.01,058-
カーカラーテレビ3348.227735.0
カーCDプレーヤー25864.82,24353.1


(2009年 9月 24日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]