ワーナー、携帯/PCでシームレス再生できるVODサービス

 　ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社 ワーナー・ブラザース デジタル・ディストリビューションは、ワーナーの映画やテレビドラマシリーズを、携帯電話やPC向けにVODストリーミング配信、および売切り型のダウンロード販売を行なう「ワーナー・オンデマンド」を11月末に開始する。

　ワーナーが自身のコンテンツを直販するサイトで、48時間視聴できるVODストリーミングサービスに加え、売切りで視聴期限の無いEST(エレクトロニック・セル・スルー)形式のダウンロード販売も実施。価格はVODの新作が420円前後、旧作が315円前後。ダウンロード版はDVD/Blu-rayの7～8割程度で提供するという。

　コンテンツ購入は、ワーナー・オンデマンドのポイントを購入し、そのポイントでコンテンツを視聴するという形になる。

　さらに、VOD配信において、携帯電話とPCの両方でレジュームポイント情報が共有可能。例えば携帯電話で再生を開始し、途中で停止。PCから同じ作品をVOD再生すると、その続きから再生できる。スキルアップジャパンのプラットフォーム「ULIZA」を採用して実現したもので、「Play Anywhere機能」と名付けられている。

　PCではWindows Media Playerで再生。VODではFlashでの配信にも対応。「利用環境に依存しないマルチプラットフォームへ対応する」という。

　代表的なコンテンツとして、「ハリー・ポッター」シリーズの第1～5章までを、サービス開始と同時にダウンロード販売。12月2日からは、第1～3章のVOD配信も期間限定で実施。また、最新作の第6章「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は、DVD/BD発売日である12月2日からダウンロー販売を開始。VODは2010年1月8日から5月7日まで実施するという。

　「ハリー・ポッター」以外にも、「日本でDVD未発売の作品を含め、新旧の作品を数多くのワーナー作品を楽しむことができる」という。

　なお、ワーナーは既に、ひかりTVやJ:COMオンデマンドなど、STB向けVOD、ESTサービスに向けてコンテンツを提供。PC向けではShowTimeなどのVODサービス、携帯電話向けではVODの「ベストヒット ハリウッド+」などに作品を提供している。