秋葉原地域一体型AVイベント「音展」が開幕

-シャープの3Dや最新AV機器を体験。販売店も連携


11月13~15日開催

会場:秋葉原UDX、富士ソフトアキバプラザ、秋葉原電気街

入場料:無料


メイン会場のUDX(左)と富士ソフトアキバプラザ(右)

 オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA 2009」(音展)が13日、東京秋葉原で開幕した。会期は11月13日~15日までの3日間。入場料は無料だが、Webで事前登録、もしくは当日会場での登録が必要。

 音展はパシフィコ横浜で開催されていた「A&Vフェスタ」が名称変更し、東京・秋葉原に場所を変え、ユーザー、メーカー、販売店、地域が一同に参画する形態へと進化させた回遊型の大型イベント。約80社が参加する。主催は社団法人日本オーディオ協会(JAS)。


 


■ 製販一体の新しいオーディオビジュアルイベントに

 従来のA&Vフェスタのような機器メーカーによるブース展開だけでなく、秋葉原の販売店などと協力したイベント構成としており、オーディオファンだけでなく、若年層や家族客、女性客などへもオーディオの魅力を伝えることを狙っている。

 秋葉原地域のオーディオ専門店や量販店、電気街が協力。メイン会場以外でもヨドバシカメラAKIBAで「音展ヘッドホンフェア2009」を開催するなど、協力販売店における協賛イベントやスタンプラリーも実施される。

来賓らによるテープカット

 JASの校條亮治会長は、「イベントのスタートは56年前で、今回が58回目になる。オーディオが日本の電子産業を引っ張った時代もあるが、その第1回目は秋葉原だった。オーディオの原点に戻るという決意を持ってやっていきたい。秋葉原の昼間人口は36万人と聞いているが、新しいエンターテインメントの“感性価値”を伝えていきたい」と意気込みを語った。

 経済産業省の吉本豊 情報通信機器課長は、「オーディオと秋葉原は切り離せない。感性価値を日本の価値として発信していきたい。CEATECでは、新しいエンターテインメントとして3Dを盛り上げていた。映像とともにオーディオにおいても新しい市場を生み出していくことを期待している」と述べた。


JAS校條亮治会長経済産業省吉本情報通信機器課長

 UDXの会場にはシャープやパイオニアが出展。シャープは10日に発売開始したばかりのLED AQUOS「LX1シリーズ」とLED照明を組み合わせたシアターを展開。さらに、近隣の指定量販店でLX1を購入し、音展に来場した人にリモコン立てをプレゼントするキャンペーンも行なっている。

 また、CEATECなどでお披露目した60型フルHD 3D液晶テレビの体験ブースも設置。クロストークの少なさやUV2A技術の採用による輝度の高さとともに、3D映像の魅力をアピールしている。UV2Aの技術展示も行なっており、そのコントラスト性能をアピールしている。

シャープは最新のAQUOS LX1とLED照明をアピール60型フルHD 3Dシアターも展開パイオニアはデジタル接続のiPodスピーカー「XW-NAS5」などを展開

 富士ソフトアキバプラザでは、ソニーやパナソニックがブース展開。プロジェクタ、オーディオ機器などの新製品体験コーナを設けて、オーディオやホームシアターの魅力をアピールしている。TADはフラッグシップSACD/CDプレーヤー「TAD-D600」を発表するなど、オーディオ関連の新製品も登場している。会場の模様については追ってレポートする。

AV機器販売店のアバックのブースでは、三菱の最新プロジェクタなどの視聴が可能富士ソフトアキバプラザのソニーのシアターブース。プロジェクタVPL-VW85や、AVアンプ「TA-DA5500ES」の位相補正技術APMの比較試聴などが行なえる富士通テンブースでもECLIPSEなどの視聴が可能
TADは、262万5,000円のSACD/CDプレーヤー「TAD-D600」を発表したサエクが11月に発売した、mhiの小型スピーカー「Evidence MM01A」も試聴可能CAVジャパンは真空管プリメインアンプ「T-6」を参考出展

(2009年 11月 13日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]