4月以降の「エコポイント」概要発表。TVは基準厳格化
-申請簡易化。LED電球交換はポイント価値が倍に
環境省と経済産業省、総務省は19日、4月から12月末まで運用する「2010グリーン家電エコポイント制度」の概要を発表した。4月以降に購入するテレビについては、省エネ基準改定で、従来より省電力性能の高い製品が対象となるよう改められたほか、申請書の簡素化などの見直しが図られる。
エコポイントは、省エネ性能の高い家電製品の購入に対し、一定のポイントを還元する制度。対象家電製品は、省エネ性能を示す「統一省エネラベル」で星印4つ以上を取得している「地上デジタル対応テレビ」と「エアコン」、「冷蔵庫」で、景気対策として2009年5月15日から制度がスタート。当初は2010年3月までの実施を予定していたが、2009年12月に、9カ月延長し2010年12月末まで実施することを決定していた。
4月以降の制度変更点は「テレビの省エネ基準の強化」と、「申請手続きの改善」、「LED電球の利用促進」の3点。
■ テレビの省エネ基準を強化し、対象商品を削減
テレビサイズ | エコポイント数(点) |
46型以上 | 36,000 |
40、42型 | 23,000 |
37型 | 17,000 |
32、26型 | 12,000 |
26型未満 | 7,000 |
一点目のテレビの省エネ基準強化については、2010年度版の省エネ基準で統一省エネラベルの星評価を算出するよう改められた。より省エネ性能の高い製品のみが対象となることから、現在星4つ以上となっているテレビの一部が星3つ以下になり、これらの製品がエコポイントの還元対象となるのは3月31日までとなる。
新基準導入により、市場に3月末までの対象となる製品と、4月以降もエコポイント対象となる製品が混在するようになることから、判別するために2010年版の「エコポイント対象製品ラベル」を設定し、購入時の判別に役立てる方針。サイズごとの付与ポイントなどには変更はない。
■ 申請手続きを改善。ネットで申請後の審査状況確認が可能に
ゴールドサポート販売店では申請書の作成も担当 |
二点目の申請手続き改善では、エコポイント申請書の配布だけでなく、作成までを手掛ける「ゴールドサポート販売店」を新たに導入。これらの販売店では、申請書の記入相談や問い合わせ対応だけでなく、作成までを行ない、消費者の申請時の負荷を軽減する。
加えて、申請書も簡素化。現在記入が必要となっている型番や製造番号の記入を不要とするとともに、領収書の原本、メーカー保証証のコピーなどの貼付蘭をわかりやすくするなどの改善を図った。なお、3月31日までの対象製品購入者も新申請書を利用できる。また、インターネット申請では、引き続き型番入力が必要となる。
また、対象商品購入時に、ポイントを地デジアンテナ工事やLED電球との交換に利用する場合も、購入者の申請書記入を省き、サポート販売店による作成を可能にした。LED交換などの店頭利用の促進を図る。さらに、消費者が申請した申請書の審査状況をインターネットで確認できるシステムも導入する。
■ LED交換時はポイント価値が2倍に
また、LED電球の利用促進のため、販売店におけるLED電球交換時のポイント価値を倍に引き上げる。従来、店頭で4,000円分のLED電球と交換する場合は、4,000点のエコポイントが必要だったが、4月1日以降は2,000点で交換可能となる。
なお、対象家電の購入期限は2010年12月31日まで(法人は同日までに納品されていることが必要)で、家電エコポイントの登録申請期限は2011年2月28日まで。交換商品の交換期限は2012年3月31日。
(2010年 2月 19日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]