zionote、韓国JAVSのデジタルトランスポーター「UDT-1」

-HDMIで音声とクロックを別伝送する「JAVS LINK」


UDT-1

3月19日発売

標準価格:オープンプライス

 zionoteとETLコーポレーションは共同で、韓国ジヌンエレコムのオーディオブランド「JAVS」製品の日本発売を開始する。デジタルトランスポーター「UDT-1」は、第1弾モデルの1つ。発売日は3月19日で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は29,800円前後。

前面パネルから出っ張っているのが入力切替ダイヤル兼ミュートボタン。様々な機器からデジタル入力し、高音質化や切り替えを行なうデジタルセンターとして使用できる
 なお、発売に先駆けて、17日から大阪のe☆イヤホン、東京のフジヤエービック、オリオスペック、エコタクドットコムにて先行販売を開始。e☆イヤホン、フジヤエービック、オリオスペックでは試聴も行なえる。

 DDコンバータ的な機能を持ったコンパクトなデジタルトランスポーター。外形寸法は145×90×33mm(幅×奥行×高さ)。入力端子としてUSB端子を1系統、同軸デジタルを2系統、光デジタルを2系統装備。出力は同軸デジタル、光デジタル、そしてHDMI端子を用いてI2S方式で出力する独自の「JAVS LINK」端子を各1系統備えている。


前面背面

上段に重なっているのが今後発売予定の「DAC-2 MARCH」。写真のようにHDMIケーブルで接続し、エラーやジッタを抑えた伝送ができる
 デジタル入力された信号を、精度を向上させるためのリクロック処理や、2倍、4倍のアップサンプリング処理を行ない、様々なデジタル出力端子から同時出力できる。最大の特徴は「JAVS LINK」対応機器と組み合わせる事で、HDMIを用いて、音声信号とクロックを別に伝送する「I2S」方式の出力ができる事で、エラーやジッタを抑えた伝送が可能。

 なお、「JAVS LINK」対応のDAC+ヘッドフォンアンプとして、「DAC-2 MARCH」の発売も予定されており、製品情報ページも作られている。「日本向けに品質を更に向上させ、発売準備を進めている」(zionote)という。同製品と「UDT-1」を組み合わせることで、「2つの機器をケーブルで接続する音質的デメリットを根本的に解決する」としている。


組み合わせが想定されているDAC-2 MARCH
 USB入力は16bit/44.1kHzに加え、24bit/96kHzまで対応。光入力と同軸入力はどちらも24bit/192kHzまでサポートする。

 デジタルデータを変更せず、そのまま処理するという「Bit-Perfect」動作を採用。ジッタを低減するため、PCのUSBクロックから独立した非同期方式のSRC(Sample Rate Converter)チップも搭載する。

 マスタークロックには2個の高精度TCXO(24.5MHz、22.5MHz、±1PPM)を使用。USBコントローラには高精度のTCXO(12MHz、±1PPM)と高精度トランスフォーマ、トランスミッタ(光192kHz対応)コネクタも採用している。USBケーブル、電源アダプタ、フットシール、簡易マニュアルなどが付属する。



(2010年 3月 17日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]