「アバター」など3D映画体験者の52%に3Dテレビ購入意向
-オリコン調査。体験者の2割は「3D映画を中心に観たい」
4月2日発表
オリコンは2日、「3D映画・3Dテレビ」に関するアンケート調査の結果を発表。「アバター」など3D映画鑑賞体験者の52.6%が3Dテレビの購入意向を持っていることが分かったという。
調査は3月12日~16日にインターネットで実施。対象は1,200名(20/30/40代男女各200名)。
■「アバター」は75%が満足。3D体験者の63%が「アリス」に期待
'09~'10年に公開された3D映画20作品に関する調査では、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」と、ディズニーの「カールじいさんの空飛ぶ家」の2作品について満足度が高く、「とても満足」と「やや満足」を合わせると「アバター」は75.2%、「カールじいさん」は65.3%という高評価になった。
自由回答では“飛び出す”よりも“奥行き”に魅力を感じるという意見が挙げられ、オリコンでは「映画との一体感が感動を与えていることが高い満足を得ている」としている。一方、3D映画に関するネガティブな意見としては、「メガネに違和感がある」、「字幕が見にくい」、「上映館が少ない」などがあった。
「3Dで観たい映画」の回答では、「SF・ファンタジー」が68.0%で最も多く、続いて「アクション」(57.8%)、「アドベンチャー」(43.3%)、「アニメーション」(24.9%)、「ホラー」(21.7%)という結果になった。「映画館で観ない」は8.1%。
日本では4月17日に公開予定となっている、ティム・バートン監督・ジョニー・デップ主演の3D映画「アリス・イン・ワンダーランド」については、「ぜひ鑑賞したい」と「まあ鑑賞したい」が46.3%と関心が高い。この結果を3D映画の体験者と未体験者に分けると、体験者63.5%、未体験者40.4%と、鑑賞意向が大きく異なった。
3D映画の今後の鑑賞意向についての質問では「3Dの普及状況をみながら判断したい」との回答が68.9%と多く、「3Dを中心に観ていきたい」が、3D未体験者では5.6%だったのに対し、体験者は20.5%となった。
■ 3Dテレビ「欲しくない」は61%。3D体験者は52%に購入意向
パナソニック、ソニー、シャープなどが発売を予定している3Dテレビの購入意向についても尋ねており、全体では「欲しいと思わない」が61.7%と低い結果になった。理由としては「価格が高い」(53.6%)、「3Dに対応したソフトが少ない」(36.6%)、「テレビを買い換えたばかり」(26.6%)などが上位となった。
しかし、この結果を3D体験者と未体験者に分けると、「今年中に購入したい」、「今年ではないかもしれないが、近いうちに購入したい」、「近いうちではないが、購入したいと思う」など時期を問わず3Dテレビそのものの購入意欲の有無を見ると、3D体験者52.6%に対して、未体験者は33.5%。
特に40代男性の購入意向が51%と最も高く、次いで30代男性(42%)となった。また、4月23日に2DのBDビデオが発売される「アバター」については、3D版の発売を望む割合が3D体験者/未体験者ともに3割を超えている。
(2010年 4月 2日)
[AV Watch編集部 中林暁]