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ソニー、世界最小・最軽量で高い測距性能、ドローンにも搭載できるLiDARデプスセンサー
2025年4月11日 10:36
ソニーは、世界最小・最軽量ながら高い測距性能を持つLiDARデプスセンサー「AS-DT1」を商品化。ロボットやドローンへの搭載を想定している。
計測精度や距離分解能、測距レンジにおいて高い性能を発揮する「Direct Time of Flight(dToF)方式」のLiDARデプスセンサー。SPAD(Single Photon Avalanche Diode)センサーを組み込んだ独自開発のdToF測距モジュールを採用し、距離の計測に複数の測距点を用いることで、縦、横、奥行の3次元での距離を正確に測定できるという。
他の測距方式では検知が難しい、低コントラストの被写体や反射率の低い被写体までの距離も測定可能。人や什器といったさまざまな対象物が想定される店舗などの環境においても、正確に距離を測定。具体的には、10mの距離からの計測で、屋内外ともに±5cmの誤差で測距が可能という。
対象物までの距離を屋内外問わず正確に測定できることに加え、小型軽量かつ、金属製の堅牢な筐体を実現しているため、飲食店の配膳ロボットや倉庫の自律走行搬送ロボット、点検や調査で活用されるドローンなど、様々な機器に組み込むことで、活用の範囲が広がるとのこと。
サイズは幅29mm、高さ29mm、奥行31mm。重量は50gで世界最小・最軽量。筐体にはアルミニウム合金を採用することで、軽量化と堅牢性を両立した。スペースが限られた自律移動ロボットや、重量が飛行距離に影響を与えるドローンなどにも組み込みやすい。
このAS-DT1は、4月23日から東京ビッグサイトで開催されるJapan DX Weekのソニーブースに出展する。