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トップウイング、外径2.9mmの極細オーディオ用LANケーブル。1m8800円から
2025年4月10日 19:00
トップウイングサイバーサウンドグループは、TOP WINGブランドのオーディオグレードLANケーブル「Ultra Slim Link」を4月18日より発売する。価格は1mが8,800円、2mが9,900円。
TOP WINGがこれまでFLUX/FLOWで培ってきた極細径ケーブル開発技術を活用した、外径2.9mmの極細銀メッキ銅単線構造を採用したCat6準拠のオーディオグレードLANケーブル。
一般的に流通しているLANケーブルは、最大100mもの長距離伝送やPoE(Power over Ethernet)などの規格に対応するため、ある程度の太さが前提となっているが、数m程度のオーディオ用LANケーブルにおいて、過剰な太さをそぎ落とし、振動や高周波特性を最適化する設計に着目。
データセンターで使われる極細径LANケーブルの技術的知見をオーディオ用にフィードバックし、TOP WING独自のノウハウを組み合わせること開発したとする。
素線はAWG30相当銀メッキ銅単線とし、数mの伝送に特化した構造を採用。LAN信号の高周波伝送という性質には、表皮効果が多分に影響するため、銀メッキ・単線の構造の利点が大いに表れるという。
絶縁材・外被には一般的なPVCではなく絶縁材にHDPE(高密度ポリエチレン)、外被にはPE(ポリエチレン)を採用。どちらもPVCと比較して優れた電気特性、振動特性を持っているとしている。
LANプラグの圧着端子には、撚り線用と単線用があり、導体の接触部分が異なる。一般に流通している極細径用LAN端子は撚り線用のため、単線用のものを一から製作したという。圧着端子は、圧着に耐えうるリン青銅を採用、LANプラグの接点にのみ金メッキを施し、高い強度と信頼性を兼ね備えた構造とした。
LAN プラグの外装については、ポリカーボネートを採用。「爪が折れない」と称するやわらかい樹脂を用いた外装は、オーディオグレードとして考えると振動特性の面で音質的なデメリットが生じやすく、また、LANジャックによっては勘合相性によりしばしば抜けなくなることがあるため、ベーシックなポリカーボネートを採用したという。爪となる部分には、振動特性に悪影響を与えるブーツなどは使用せず、形状を工夫することで外力がかかりにくく、折れにくい構造になっているという。
シールド構造を採用せずUTP(Unshielded Twisted Pair)構造を採用。一般家庭のルーターやONUはSTP(Shielded Twisted Pair)非対応品が多く、STPケーブルを使用することは、むしろノイズを増幅する要因にもなりかないことや、シールド素材が振動特性に影響を与えるケースもあるため、シンプルな Cat6 準拠UTP構造を採用したという。
対応速度は10G/1G/100M/10Mbps。結線方式はストレート結線。