アキュフェーズ、自社開発ドライブ採用CDプレーヤー

-451,500円の「DP-510」。ΔΣ型DACを6個並列駆動


6月中旬発売

標準価格:451,500円

 アキュフェーズは自社開発ドライブ・メカを搭載したCDプレーヤー「DP-500」の後継モデル、「DP-510」を6月中旬に発売する。価格は451,500円。

 DP-510のCDドライブは、DP-500で蓄積したメカ技術をベースに、外部振動を受けにくい筐体構造や、回転時の無共振化、低重心化、静寂でスムーズなローディング機構などを採用したという。

 振動の影響を防ぐために、メカベースを高剛性かつ重量級の構造とし、ドライブ本体を金属シャーシで固定。反対に、ディスクの回転部分とピックアップを一体化したトラバース・メカを、メカベースからフローティングさせることで、振動が伝わらないようにしている。

 トランスポート部のドライブコントロールはフル・デジタル方式を採用。ディスク毎にサーボ回路の最適設定が可能で、エラーの減少と動作の安定化を図っている。レーザーピックアップには小型のRFアンプを内蔵し、微小な出力をその場で増幅させ、源信号に忠実なデジタル信号を取り出すという。

 DACには、独自の「MDS++方式」を採用。ΔΣ型のDAC「PCM1796」(TI製)を並列駆動させるもので、DP-510では6個(DP-500は4個)を並列駆動。高い変換精度を実現している。アナログ・フィルタにはアンバランス/バランス出力を独立で構成した5次のバターワース型ローパスフィルタを採用している。

 なお、光デジタルと同軸デジタルの入力を各1系統備えており、DAC部分のみの利用も可能。サンプリング周波数は同軸で24bit/192kHzまでサポート、光デジタルは24bit/96kHzまで対応する。また、同軸/光デジタルのトランスポート出力も用意。外部DACも利用可能。同社のデジタル式音場補正ユニット「DG-48」とも接続できる。

 S/Nは114dB以上。24bit入力時のダイナミックレンジは110dB以上。チャンネルセパレーションも110dB以上。外形寸法は465×393×151mm(幅×奥行き×高さ)。重量は17.8kg。リモコンが付属する。


(2010年 5月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]