アニメ「ブラック★ロックシューター」DVD無料配布が延期

-1号ずれた雑誌に添付。DVD代わりに特別付録も


DVDの代わりにホビージャパン8月号に付属するB★RSキャラクターチャーム
(C)huke/B★RS Project

7月24日より順次配布

アニメ版「ブラック★ロックシューター」
(C)huke/B★RS Project
 有限会社グッドスマイルカンパニーは14日、アニメ「ブラック★ロックシューター」の無料DVD配布を延期すると発表した。最も早い配布として6月25日発売の「月刊ホビージャパン8月号」への添付が予定されていたが、7月24日発売「月刊ホビージャパン9月号」に変更される。延期の理由は「制作上の都合」としている。

 ニコニコ動画から生まれたオリジナルアニメ。発表方法として、本編を収録したDVDを雑誌の付録として添付したり、無料のネット配信を実施、イベントや店舗などでの無料配布などを予定している作品。また、無料配布以外にも、コレクション性を高めたBlu-ray版やDVD特装版などを、有料で販売する事も計画されている。

 3月に行なわれた制作発表の際、キャンペーンの第1弾として、6月25日に発売される「月刊ホビージャパン」8月号の付録として、本編DVDを同梱すると発表していた。これが今回の延期で7月24日発売の「9月号」になるほか、他誌の添付号も1カ月遅れることになる。


  • 6月25日発売「月刊ホビージャパン8月号」→ 7月24日発売「月刊ホビージャパン9月号」
  • 6月30日発売「メガミマガジン8月号」    → 7月30日発売「メガミマガジン9月号」
  • 7月10日発売「月刊アニメディア8月号」  → 8月10日発売「月刊アニメディア9月号」

 なお、延期に伴い、DVDが付属しなくなった「月刊ホビージャパン8月号」には、「B★RS キャラクターチャーム」、「メガミマガジン8月号」には「huke描き下ろしピンナップ」、「月刊アニメディア8月号」には「B★RS ヴァイスシュヴァルツPRカード」が特別付録として添付される事になった。

 また、7月7日の七夕に、秋葉原UDXシアターにて、プレミア試写会が開催される事が決定。「ホビージャパン」、「メガミマガジン」、「アニメディア」の協力企画となっており、各誌の読者限定合計150人を抽選で招待。詳細は月刊ホビージャパン7月号(5月25日発売)、メガミマガジン7月号(5月29日発売)、月刊アニメディア(6月10日発売)に記載されるという。



グッドスマイルカンパニーがイラストを1/8スケールのフィギュア化した
 「ブラック★ロックシューター」とは、イラストレーター・huke氏がネット上で公開した一枚のイラストにインスピレーションを受け、ミュージシャンのryo氏が中心となっているクリエイター集団supercellが、初音ミクを歌わせた楽曲を製作。2つの才能がコラボレーションする形で、動画投稿サイト・ニコニコ動画において、歌とイラストを組み合わせたプロモーション動画が公開されたのを発端としている。

 このプロモーション動画は290万再生(2010年3月時点)を突破する人気コンテンツとなり、フィギュアを手掛けるグッドスマイルカンパニーが注目。イラストを1/8スケールのフィギュア化して発売し、人気を集めた。


(C)huke/B★RS Project

 その後、2009年夏に、アニメ製作会社のOrdet(オース)がアニメ化を発表。Ordetが「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングや、「らき☆すた」のオープニングダンスを手掛けたことで知られる山本寛氏が率いる会社である事も注目要因の1つとなった。そして、既報の通り、同年9月30日にはアニメのパイロット版を収めたBlu-ray/DVDが、新録音源を収録するCDと共にグッドスマイルカンパニーから発売されている。

 付加価値を付けたBD/DVDの発売だけでなく、DVDの無料配布や上映イベントなどをで作品に気軽に触れられる環境を作る事で、作品やキャラクターのファンを増やすことを見込んでおり、そこからフィギュアなどの関連商品の販売に繋げる、プロモーション的な側面を持つアニメとなっている。

(C)huke/B★RS Project



(2010年 5月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]