東芝、地デジ/BD搭載の液晶一体型「dynabook Qosmio DX」
-SpursEngine搭載で“最速BDダビング”。librettoも
東芝は21日、初の液晶一体型デスクトップPCなど、dynabookシリーズの夏モデル4機種7製品を発表。6月25日より順次発売する。
発表されたモデルの中で、地上デジタルチューナを備えているのは液晶一体型の「dynabook Qosmio DX」のみ。そのほかの機種では、2画面タッチパネルを採用した「libretto W100」や、Android OS搭載の「dynabook AZ」、13.3型液晶/光学ドライブ搭載で重量約1.25kgの「dynabook RX3」もラインナップする。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「dynabook Qosmio DX」が20万円前後、「libretto W100」が12万円台半ば、「dynabook AZ」が4万円台半ば、「dynabook RX3」の最上位「RX3/T9M」が24万円前後。
製品 | 仕様 | 発売時期 | 店頭予想価格 |
dynabook Qosmio DX | 21.5型ワイド液晶一体型 地デジチューナ Blu-ray Discドライブ | 7月中旬 | 20万円前後 |
libretto W100 | 7型ワイド液晶×2画面 ミニノート 重量約699g | 8月下旬 | 12万円台半ば |
dynabook AZ | 10.1型液晶 Android 2.1搭載 「クラウドブック」 | 4万円台半ば | |
dynabook RX3 | 13.3型液晶モバイルノート | 6月25日より順次 | 16万円~24万円前後 |
■ dynabook Qosmio DX(DX/98M)
dynabook Qosmio DX |
dynabook初のディスプレイ一体型デスクトップPCで、21.5型/1,920×1,080ドット液晶と、地デジチューナ、Blu-ray Disc/DVDドライブを搭載。
CELL技術を応用した映像専用エンジン「SpursEngine」を搭載し、コンシューマPCで世界最速というBlu-ray Discダビング(映像コーデック/ビットレートの変換を行なった場合)を実現。また、地デジの8倍長時間録画(約2Mbps)も行なえる。超解像技術も搭載し、SD解像度からHD解像度へのアップコンバートが可能。さらに、新機能として、保存した静止画から特定の人物を認識してスライドショーを作成できる「おまかせフォトムービー」を採用した。
HDMI入力やD4入力を備え、BDレコーダやゲーム機などとも接続可能。スピーカーはオンキヨー製。ドルビーアドバンストオーディオ、MaxxAudioも搭載する。同軸デジタル音声出力も備える。
CPUはIntel Core i5-450M(2.40GHz)、メモリは4GB、HDDは1TB。OSはWindows 7 Home Premiumで、32bit版/64bit版から選択可能。
ノートPCで培った省電力制御技術により、グリーンの省エネ性マークも獲得している。外形寸法は約531×190×405mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.5kg。リモコンやワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスなどが付属する。
付属のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス | テレビ録画などの操作が行なえるリモコンも同梱する |
■ 2画面ミニノートの「libretto」、Android搭載“クラウドブック”など
libretto W100(W100/11M)は、7型/1,024×600ドットのタッチパネル液晶を上下に2画面搭載。Windows搭載ノートPCで世界初という2画面タッチパネルの採用と、独自の表示制御技術により、1画面をソフトウェアキーボードとして使えるほか、縦画面にして電子書籍を閲覧することも可能。2つの画面を1つの大きな画面にワンタッチで切り替えることもできる。
電子書籍ビューワソフト「Flip Viewer」を標準で搭載。IEプラグインの「Flip Viewer Xpress」を利用することで縦画面表示も行なえ、指先で本のページをめくる操作が可能になる。加速度センサーを備え、縦/横画面の自動切り替えが可能。
CPUは超低電圧版のIntel Pentium U5400(1.20GHz)、メモリは2GB、62GBのSSDを搭載する。OSはWindows 7 Home Premium。
8層2段構造の基板高密度化を行なっているほか、0.85mm厚の薄型基板や小型部品の採用、メモリの両面実装などにより、約699gの軽さ(標準バッテリ装着時)を実現した。筐体はクラムシェル型で、机やひざの上で使うときに見やすい角度に調節できるとしている。microSD/SDHCカードスロットを搭載。Bluetooth 2.1 + EDRも搭載する。モノラルスピーカーとマイクも搭載。
標準バッテリパック「41Z」使用時の駆動時間は約2時間。41Zとともに同梱する大容量バッテリ使用時は約4時間となる。「41Z」装着時の外形寸法は約202×123×25.4mm(幅×奥行き×高さ)。
libretto W100 | ソフトウェアキーボード利用時 | 縦画面での使用例 |
OSにAndroid 2.1を搭載する“クラウドブック”のdynabook AZ(AZ/05M)は、10.1型/1,024×600ドット液晶とハードウェアキーボードを搭載し、「スマートフォンのような機動性とPCの操作性を両立した」というモデル。重量は約870g。
CPUは、高いグラフィック処理性能を持つ「NVIDIA Tegra 250」(1.0GHz)を採用。HDMI出力端子も備える。また、ステレオスピーカーや、ヘッドフォン出力/マイク入力兼用端子も装備。バッテリの駆動時間は動画再生時で約7時間(スタンバイ時約180時間)。外形寸法は約262×189.8×12.0~21.0mm(幅×奥行き×高さ)。
13.3型液晶搭載のモバイルノート「dynabook RX3」は、128GB SSD搭載で重さ約1.25kgの最上位モデル「RX3/T9M」など4製品を用意。いずれも筐体にはマグネシウム合金を採用する。「RX3/T9M」はCPUがIntel Core i5 520M(2.40GHz)、メモリ4GBで、バッテリ駆動時間は最長16時間(大容量バッテリ「91AA」使用時)を実現している。
dynabook AZ | dynabook RX3 |
(2010年 6月 21日)
[AV Watch編集部 中林暁]