ビクター、裏面CMOS採用/36倍ズームの小型Everio

-約8万円のGZ-HM35」。直販限定セットなど女性に訴求


GZ-HM350-S

7月上旬発売

標準価格:オープンプライス


 ビクターは、裏面照射型CMOSセンサーを搭載した小型ビデオカメラ「Everio GZ-HM350」を7月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後の見込み。

GZ-HM350-B

 小型ボディが特徴のAVCHDビデオカメラで、32GBのフラッシュメモリを内蔵。SD/SDHCメモリーカードスロットも備えている。カラーはチタンシルバー(-S)とクリアブラック(-B)の2色を用意する。

 新たに裏面照射型(B.S.I=Back Side Illuminated)CMOSセンサーを搭載したことで、感度を従来機種に比べて2倍に向上し、夜景や部屋の中などの暗い場所での撮影能力を向上している。CMOSのサイズは1/4.1型、332万画素で、有効画素数は動画撮影時/静止画(16:9)撮影時ともに116~138万画素。

 レンズは家庭用ハイビジョンカメラとしては業界最高倍率という光学36倍ズーム(F1.8~5.8)のコニカミノルタHDレンズ。レンズ部の解像度低下の要因を徹底的に見直し、ハイビジョンならではの高解像度撮影を実現するという。35mm換算の焦点距離は43.7~1,573mm。フィルタ径は37.0mm。自動でカバーが開閉するオートレンズカバーも搭載している。

 最高200倍のデジタルズームや、ワイド側撮影時に効果を発揮する“アクティブモード”対応の電子式手ブレ補正機能を搭載する。

 動画記録方式は1,920×1,080ドットのAVCHD。撮影モードは最高24Mbpsの「UXP」をはじめ、「XP」(17Mbps)、「SP」(12Mbps)、「EP」(約5Mbps)の計4種類から選択できる。生物の成長の記録、雲の動きの撮影など、一定の間隔を空けて撮影することで、数時間のシーンを、数十秒の長さにして録画再生できる「タイムラプス撮影」にも対応。任意のフォーカスエリアの動きを検出し、自動で撮影を開始する「フレームインREC」にも対応する。

 約1秒で起動する「高速起動モード」も搭載。撮影した映像を自動でグループ化する「オートグルーピング」やダイジェスト再生、プレイリスト編集などの機能も備えている。

 付属ソフト「Everio MediaBrowser」を使った映像管理や編集に対応。BD/DVD作成やiTunesやYouTubeへの動画転送にも対応する。対応OSはWindows XP/Vista/7。付属バッテリは「BN-VG114」で、フル充電で約1時間40分(実撮影時間55分)の撮影が可能。

 液晶モニタは2.7型のクリアブライト液晶で、12.3万画素。USBミニ端子やHDMIミニ出力(x.v.Color対応)、コンポーネント出力、AV出力などを装備する。外形寸法は52×110×62mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約220g。バッテリを含む撮影時の重量は約260g。ACアダプタや専用コンポーネントケーブルなどが付属する。

GZ-HM350 WEB限定セットのデコシール装着例

 GZ-HM350の発売を記念した販促キャンペーンも実施。同社Web直販「Victor Direct」限定で、オリジナルデコシールやポーチが付属する「WEB限定セット」を1日より販売する。100台限定で展開し、直販価格は79,800円。

 また、プロモーションには漫画家の桜沢エリカさん描き下ろしのオリジナルイラストをメインビジュアルに採用。Everioの魅力をターゲットである女性層に訴求していくという。


桜沢エリカのイラストで女性向けにEverioを訴求エブリオポーチ「CB-VM800(レッド)」

(2010年 7月 1日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]