シャープ、中国で60/52型「AQUOS クアトロン3D」を発表

-3D対応BDプレーヤーも。'10年度テレビ売上倍増へ


8月18日発表


 シャープは18日、中国において、4原色「Quattron(クアトロン)」パネル搭載で3D表示に対応した液晶テレビ「AQUOSクアトロン3D」2製品を発表した。

 合わせて、Blu-ray 3D対応のBDプレーヤーの「BD-HP90D」も発表。同社が中国市場で初めて投入するBDプレーヤーとなる。

 いずれも発売は9月上旬。想定価格は、60型液晶テレビの「LCD-60LV925A」が約36,000元(約45万円)、52型の「LCD-52LV925A」が約26,000元(約34万円)。3Dメガネも付属する。BDプレーヤーの価格は未定。

 液晶テレビはいずれもフルHDパネルで、直下型のLEDバックライトを搭載。4原色技術のQuattronパネルと、高開口率化のUV2A技術、配線幅削減で光の透過率を高めるFRED技術、残像感を低減するスキャニングバックライト技術の4つを搭載し、3Dテレビの課題だった明るさ不足やクロストークなどの解消を図っている。

AQUOSクアトロン3Dの52型「LCD-52LV925A」Blu-ray 3D対応のプレーヤー「BD-HP90D」発表会場の様子
プレゼンテーションを行なった常務執行役員 中国本部長の菅野信行氏

 「クアトロン3D」の発売は、日本に続き中国が2番目。今後、米国や欧州にも同時に展開予定としている。なお、中国では2Dのクアトロンパネル搭載機を7月に発表、8月より発売していたが、「クアトロン」の名称は使われておらず、今回が中国におけるクアトロンのデビューとなった。

 中国におけるシャープ液晶テレビの販売台数は2009年が118万台。2010年はその2倍以上となる240万台を計画している。

 3Dテレビの発売に合わせ、シャープはワーナー中国とパートナーシップを締結。今回発売されるLV925シリーズの購入者には、ワーナーのBlu-ray 3Dソフト「タイタンの戦い」がプレゼントされる。

【AQUOS クアトロン3Dの主な仕様】
型番LCD-60LV925ALCD-52LV925A
画面サイズ60型52型
パネル解像度1,920×1,080
光源LED(直下型)
スピーカー2cm径×2個、1.6cm×2.6cm×2個、 4×10cm×2個、5.5cm径×2個
最大出力30W(7.5W + 7.5W + 15W)
消費電力235W155W
待機時消費電力0.8W

外形寸法
/テーブルスタンド装着時
(幅×奥行き×高さ)

145.7×33.×95.1cm125.×28.×83.2cm
接続端子HDMI入力×4、コンポーネント映像入力×2、 S映像入力×1、コンポジット×3、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、 モニター出力×1、ヘッドフォン出力、 光デジタル音声出力×1、USB×1、RS-232C
付属品テーブルスタンド(LCD-60LV925Aは取り付け済み、 LCD-52LV925Aは組立式)、リモコン、3Dメガネ一式


(2010年 8月 18日)

[AV Watch編集部 中林暁]