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ソニー、「家庭で楽しめる3D」へBDレコーダ/BRAVIA発売

−映画/音楽ソフトも積極展開。裸眼3Dは「研究中」


9月17日より順次発売

標準価格:オープンプライス


新BDレコーダは全モデルBlu-ray 3D対応

 ソニーは26日、新ブルーレイレコーダや、BD/HDDレコーダ内蔵テレビなど、Blu-ray 3D対応10製品の発表会を開催。9月17日より順次発売する。

 Blu-rayレコーダは、プラットフォームを一新。従来のソニーBDレコーダの課題であった2番組同時録画中の制限などを撤廃。Blu-ray 3D再生中でも2番組の同時MPEG-4 AVC/H.264録画が可能となるなど、多くの機能改善を図っており、ダブルチューナの5モデル、シングルチューナの1モデルをラインナップする。


BDレコーダ

製品名 HDD容量 特徴 チューナ 発売日 価格
BDZ-AX2000 2TB 高画質/音質シャーシ
Blu-ray 3D
W AVC録画
瞬間起動
番組おでかけ転送
スカパー! HD録画
CREAS Pro
MS/SDスロット
HDV/DV
HDMI 2系統
ダブル 9月25日 27万円
BDZ-AX1000 1TB 10月22日 20万円
BDZ-AT900 1TB Blu-ray 3D
W AVC録画
瞬間起動
番組おでかけ転送
スカパー! HD録画
15万円
BDZ-AT700 500GB 11万円
BDZ-AT500 320GB 95,000円
BDZ-AT300S 500GB Blu-ray 3D
AVC録画
瞬間起動
シングル 9万円
BDZ-AX2000 BDZ-AT900 BDZ-AT500
BDP-S470

 BDプレーヤー「BDP-S470」は、Blu-ray 3Dの再生に対応。iPhoneやXperiaなどのスマートフォンをプレーヤーのリモコンとして利用できるほか、起動やローディングの高速化も図っている。


BDプレーヤー

製品名 特徴 発売日 価格
BDP-S470 Blu-ray 3D再生
スマートフォン用
リモコンアプリ
高速起動/ローディング
9月17日 35,000円
KDL-HX80Rシリーズ

 新BRAVIAは、Blu-ray/HDDレコーダ機能を内蔵。BRAVIA「KDL-HX80R」シリーズは、55/46/40型の3モデルを用意する。6月発売の3D BRAVIA「KDL-HX800」シリーズ相当の画質や機能とBDレコーダ「BDZ-AT700」相当の機能を融合している。

 32/26型の「KDL-EX30R」は、3月発売の「KDL-EX300シリーズ」相当の画質/機能とともに、BD/HDDレコーダ機能を集約している。


BRAVIA

製品名 サイズ 特徴 発売日 価格
KDL-55HX80R 55型 Blu-ray 3D対応
BD
500GB HDD
ダブルチューナ
LEDバックライト
12月5日 44万円
KDL-46HX80R 46型 36万円
KDL-40HX80R 40型 30万円
KDL-32EX30R 32型 BD
500GB HDD
ダブルチューナ
11月30日 15万円
KDL-26EX30R 26型 145,000円

KDL-55HX80R KDL-55HX80R KDL-26EX30R

 ソニーでは、6月に3D BRAVIA「KDL-LX900シリーズ」を発売しているが、Blu-ray 3D再生対応商品は日本国内では発表していなかった。今回、ハードウェアの準備を整えるとともに、Blu-ray 3Dなどのコンテンツも強化。9月17日にはソニーピクチャーズ(SPE)から「くもりときどきミートボール IN 3D」と、「モンスター・ハウス IN 3D」のBlu-ray 3Dを発売するほか、PlayStation 3向けの3D映像配信なども展開。グループ各社の3D関連ハードウェアや技術、コンテンツを集約し、3Dの立ち上げを加速する。

 


■ 3D BDレコーダシェア1位へ。裸眼3Dは研究中

石田佳久 ホームエンタテインメント事業本部長

 ソニー 業務執行役員 SVP ホームエンタテインメント事業本部長の石田佳久氏は、Blu-ray 3D対応の10製品を披露。Blu-rayレコーダ6機種については、「普及価格帯についても全部3D対応」とし、レコーダ内蔵BRAVIA 3機種を含む10製品を展開することを紹介した。

 また、6月の3D BRAVIA発売以降の、デジタル一眼レフカメラ「α」やサイバーショット「DSC-TX9」などにおける3D撮影対応、PS3における3Dゲーム提供などの施策を紹介。FIFAワールドカップの3D映像化や、スカパー! HDの3D放送などの事例についても説明し、3Dの臨場感を消費者に伝える取り組みに注力してきたとアピールした。

 コンテンツについても、プレーヤーの発売に合わせて9月17日にSPEから「くもりときどきミートボール IN 3D」と「モンスター・ハウス IN 3D」を発売することを紹介。さらに、音楽分野ではソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)から、9月下旬に中国出身のピアニスト ラン・ランの「ラン・ラン ライブ・イン・ウィーン(4,800円)」を、10月20日にはCHEMISTRYの「CHEMISTRY TOUR 2010 regeneration in TOKYO INTERNATIONAL FORUM(5,565円)」のBlu-ray 3Dを発売する。

3D関連製品を拡充 Blu-ray 3Dは映画や音楽などタイトルを積極投入 グループ各社の製品やコンテンツを投入

 PlayStation 3向けの3D映像配信として、PlayStation Networkで、いきものがかり「ありがとう」など、3Dミュージックビデオ4作品を配信開始。今後も、SPEの3D大型映画作品として、「バイオハザードIV アフターライフ」(9月10日)や「グリーン・ホーネット」(2011年1月)、「メン・イン・ブラック 3」(2012年春)、「スパイダーマン最新作(2012年夏)」などを公開予定で、これのBlu-ray 3Dソフト化も予定しているという。

 石田氏は、「ソニーは今後も多くの皆様に3Dを楽しんでいただくべく、ハードウェアだけでなく、ソフトウェア、サービスなど、『レンズからリビングル−ム』をモットーに3Dエンタテインメントの拡充に取り組んでいく」と意気込みを語った。

Blu-ray 3Dの「くもりときどきミートボール IN 3D」をデモ ゲームも3D対応

ソニーマーケティング コンスーマーAVマーケティング部門 ホームエンタテイメントプロダクツマーケティング部 平間統括部長
 ソニーマーケティング コンスーマーAVマーケティング部門 ホームエンタテイメントプロダクツマーケティング部 統括部長の平間陽一郎氏はマーケティング戦略について説明した。

 平間氏は、DVDを含めたデジタルチューナ搭載録画機の世帯普及率が34%、BDレコーダが17%という数字を紹介し、「普及機の市場はこれから。さらに、先々も安心して使える3D対応モデルを発売することで、3Dの普及とあわせてBlu-rayの普及を図っていきたい」とした。

 レコーダでは、全モデルでBlu-ray 3Dに対応するほか、大容量BD規格の「BDXL」に対応。上位5モデルでは、スカパー! HD録画に対応するなどの特徴を紹介。さらに、今回の新モデルで力を入れた点として、平間氏は同時動作の改善について説明した。「お客様からの要望も非常に高かった」とのことで、新レコーダでは、2番組同時のフルHD長時間録画や、BDビデオ再生中の2番組同時録画が可能になったことをアピール。マルチタスク性能の向上により、録画中もストレスのない操作性を実現したとする。

 また、BDレコーダの普及期を意識して「使い易さ」に配慮。基本操作を集約した「らくらくスタートメニュー」や、0.5秒瞬間起動、番組表一発予約などの特徴をアピールした。


BDレコーダの世帯普及率 0.5秒瞬間起動をアピール マルチタスク性能を向上

 BRAVIAについては、レコーダと同様に高速起動や再生など、「パッと使えるカンタン・ブルーレイ」として訴求。3D対応(メガネ、トランスミッタ別売)の大画面モデル「HX80Rシリーズ」については、「BD/HDD/3D/LEDの全てを一台に集約したオールインワンモデルとして、年末にオススメしていく」という。26/32型の「EX30Rシリーズ」については、プライベートルームでもBDの置き場所を気にせず、充実の録画機能が楽しめる点を訴求していく方針。

 平間氏は、「3D BRAVIAのナンバーワンポジション獲得に加え、3D対応ブルーレイレコーダでもナンバーワンの獲得を目指して行きたい」と目標設定。2010年度の国内のBDレコーダ市場は年間410万台と予測しており、「現在のシェアは約22%だが、この年末で30%のターゲットに向けてやっていく」とした。

 BRAVIAについては、「3Dテレビの販売状況はほぼ想定どおり。北米など地域によっては販売目標に達成していないが、基本的には予定どおりで、全体の10%を3Dという目標も変えていない」(石田SVP)という。また、2,500万台という年間販売目標については、「円高や景気減速などが指摘される中でも、ワールドワイドで2,500万台は達成できると考えている」とした。

 なお、メガネ無しで裸眼で視聴可能な3Dテレビについて、石田氏は「開発は進めている。技術的にはいろいろな要素があり、社内でも研究を進めているが、商品化のタイミングをお知らせできる内容にはなっていない。最終的にはおそらく裸眼に変わっていくだろうが、技術的にも価格的にもいろいろな要素を精査しなければいけない」と説明した。


(2010年 8月 26日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]