【IFA 2010】Samsung、7型液晶/DLNA搭載のAndroid 2.2端末

-フルHD動画も再生可能。65型の3D液晶テレビ発表


 IFA(国際コンシューマエレクトロニクス展) 2010の開幕を控えた9月2日、SamsungはプレスカンファレンスにおいてAndroid搭載のタブレット端末「GALAXY Tab」を発表した。

GALAXY Tabを紹介したSamsungのThomas Richter氏。生活スタイルに応じた様々な使い方ができることをアピールした

 「GALAXY Tab」は7型/1,024×600ドットのタッチパネル液晶を備え、OSにAndroid 2.2を採用するタブレット型端末。外形寸法は190.1×120.45×11.98mm(縦×横×厚さ)、重量は380g。欧州では9月中旬の発売を予定しており、米国のほか韓国などアジアでも続いて発売される予定。

 様々なAndroidアプリが利用可能で、アプリの入手は、Androidマーケットのほかに独自の「Samsung Apps」からも行なえる。

 動画/音楽/静止画対応のメディアプレーヤー機能も備えており、フルHD動画も再生可能。対応フォーマットは動画がWMV/MPEG-4/DivX/XviD/H.263/H.264で、音楽がMP3/AAC/OGG/WMA/FLAC/WAV/MIDIなど。ブラウザでFlashも表示できる。

 本体メモリは16GBと32GBを用意する。また、microSD/SDHCカードスロット(最大32GB)も備えている。CPUの動作周波数は1.0GHz。300万画素カメラやGPSも内蔵する。

メディアプレーヤー機能を搭載eブックリーダー機能も備えるDLNAにも対応

 通信機能は3Gと無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 3.0に対応。さらに、DLNAにも対応しており、他のサーバーなどに保存されたコンテンツも再生可能となっている。内蔵バッテリの駆動時間は動画再生時が約7時間。

 同社は、「コンシューマの52%が外出先でタブレットを使いたい」という調査データ(My Gadget News)や、「90%がWebブラウジングやEメールに、67%がマルチメディア再生に、60%がeブックリーダーとして使いたい」(Morgan Stanrey Research)、「70%がコミュニケーションに利用したい」(Strategy Analytics,USA)という調査を例として挙げ、こうした要求に応える“Smart Media Device”として紹介した。



■ 3DテレビやBlu-rayシアターなど

65型の3D対応液晶テレビ「UN65C8000」

 液晶テレビでは、3D対応の65型で薄さが29.3mmという「UN65C8000」を発表。10月発売で価格は5,999ユーロ。大きな特徴は、PALの16倍に相当する800Hz駆動を実現したという「Clear Motion Rate 800」を搭載したこと。バックライトはLEDで、独自のLED駆動技術で動画表示性能を向上したという。無線LANも搭載し、Samsung Appsからアプリをダウンロードして利用できる。

 Blu-ray 3D対応プレーヤーを搭載した7.1chシアターシステム「HT-C9950W」も発表。8月末より出荷が始まっており、価格は1,999ユーロ。HDDを内蔵し、3Dテレビ放送(DVB-T/Cなど)も録画可能としている。無線LANアダプタが付属し、Samsung Appsからのアプリダウンロードも可能。


薄さは29.3㎜だという「800Hz駆動」を特徴とするBlu-ray 3D対応シアターシステムの「HT-C9950W」

 その他にもフルHDビデオカメラの新製品として、レンズ面を上に20度傾斜したことで、手に持ったときに腕を高い位置に保つ必要がないというモデル「HMX-T10」(米国で発売中/299ドル)や、デジタルカメラの前面と背面の両方に液晶を設けることで、自分撮りが簡単に行なえる製品などをデモを交えて紹介した。

レンズを20度上に向けたことが特徴のビデオカメラHMX-T10液晶を前面と背面に備えるデジタルカメラ液晶を見ながら自分撮りができる


(2010年 9月 3日)

[AV Watch編集部 中林暁]