アップル、初代iPod nano加熱事故の対策状況を報告

-ホームページの改善でバッテリ交換が加速


初代iPod nano
 経済産業省は3日、アップルジャパンの初代iPod nanoに関する加熱事故問題に関連し、アップルジャパンから8月末日までのバッテリー交換件数などの報告があったと発表した。

 この事故は、第1世代iPod nanoを充電中に本体が焼損し、使用者が軽傷を負うなどしたもの。これまでに重大事故6件を含む合計61件の事例が報告されており、経済産業省はアップルに対し、8月6日付けで、ホームページの改善を指示。アップルは8月11日付けで、バッテリー交換に応じる場合として「バッテリーが実際に過熱した場合」以外に、「バッテリー自体に不安を感じる場合」も交換の対象とすることを明記するなど、ホームページの改善を行なった。

 さらに、経済産業省は対策の実施状況の報告も求めており、これに対して9月3日にアップルから新しい報告があったという。

 それによれば、8月1日から31日までのバッテリー交換件数は5,527件で、そのうち、ホームページを見やすく改善するなどの対策を実施した11日から31日までの交換件数は4,994件にのぼったという。なお、7月分は232件、6月分は62件。

 経済産業省は、今後もアップルに対して対策の実施状況を定期的に報告するよう求めており、「引き続き、対策の進捗状況を注視していく」としている。



(2010年 9月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]