ソニー、α55/α33の動画記録時間制限について告知

-気温や手振れON/OFFにより、撮影可能時間が変化


α55に「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」を装着したところ

 ソニーは27日、フルHDのAVCHD動画撮影可能なデジタル一眼レフカメラ、「α55」(SLT-A55V)と、「α33」(SLT-A33)の連続動画撮影時に、発熱により記録時間に制限が出ることを告知した。

 α55/α33では、APS-Cの大型イメージセンサーを採用しているため、動画撮影や連射には多くの電力が必要となる。そのため、連続して撮影し続ける場合、カメラ内部、特にイメージセンサーの温度が上昇するという。温度が上昇すると、画質への影響やカメラ内部の負荷が生じるため、両モデルでは自動的に電源が切れる機構を採用している。

 α55/α33では、最長で29分の動画撮影が可能だが、気温が高い場合や、手振れ補正を併用している際など、条件により、連続動画撮影時間が短くなるという。例えば、α55の場合、気温20度で手振れ補正オフだと29分の撮影が可能だが、30度では約13分になる。さらに、30度で手振れ補正をオンにすると約6分で撮影停止するという。


【α55/α33の動画連続撮影時間】

機種名環境温度手ブレ補正「入」手ブレ補正「切」
α5520度約9分約29分
30度約6分約13分
α3320度約11分約29分
30度約7分約22分

*しばらく電源を切った状態から撮影を開始した場合の数値

 ソニーでは、長時間の動画撮影のために、「できるだけ直射日光を避ける」、「使用しないときはこまめに電源を切る」、「使用可能な場合には三脚を使用して、手ブレ補正を切にする」などの対応を呼びかけている。また、温度により動画撮影が停止した場合は、「電源を切ったまま放置し、カメラの温度が下がってから撮影を再開してほしい」としている。


(2010年 9月 30日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]