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FIIO、据置きヘッドフォンアンプ「K13 R2R」「K15」初展示。無垢材シェルのポータブルアンプも

初展示のK13 R2R

e☆イヤホンによるポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2025夏 秋葉原」が開幕。7月12日、13日の2日間開催で、入場無料。ここではFIIOやiFi audio製品を扱うエミライブースをレポートする。

FIIO「K13 R2R」

据置きヘッドフォンアンプ「K7」の後継機。今回初展示。完全差動補完型24Bit R2R抵抗アレイを採用し、NOS/OSデュアルモード自由切換機能を搭載しているのが特徴。発売時期、価格はともに未定。

2300mWの強力な出力を実現し、Bluetooth LDACコーデック対応とAC/DCデュアル電源設計により、安定した高品質な音響再生を提供。10バンド高精度PEQ調整機能と完全バランス音声アンプ回路を搭載し、XLR+RCAプリアンプ/ライン出力により多様な音響システムとの接続できる。

「R2R方式による自然で温かみのある音質特性と、デジタル処理の利便性を両立した革新的なデスクトップオーディオソリューション」としている。

製品版は仕様が変わる可能性があるが、天面から基盤の一部が見えるようになっている

FIIO「K15」

据置きヘッドフォンアンプ「K9」の後継機。今回初展示。ブラック/シルバーの2色展開。発売日は未定で、海外での予価は549.99ドル(税別)。

AKM製DACチップ「AK4497S」を2基搭載し、ディスクリート構成Class ABトランジスタ電流増幅ヘッドフォンアンプ回路と2つの超低位相ノイズフェムト秒クリスタルオシレーターを採用。

左がK15。K9(右)から外観はほぼ変更なし

3,000mW強力な駆動力を持ち、デコード・イヤホン・ストリーミング受信・ローカル再生に対応する完全バランス音声アーキテクチャを実現。3.93型タッチスクリーンと標準IRリモコンを装備し、2.4G/5Gデュアルモード WiFi+ギガビットイーサネットによる多様な接続オプションを提供する。

重量約2,100gの重厚な設計で、安定した動作を保証するとのこと。

FIIO「Snowsky MELODY」

無垢材シェルを採用したポータブルヘッドフォンアンプ。今回初展示。高性能DSPとデュアルデコーディングDACを搭載し、10バンドPEQチューニング機能により細かな音質調整が可能としている。発売時期と価格はともに未定だが、比較的手に取りやすい価格帯のモデルになるとのこと。

メープルとウォールナットの2つの木材オプションから選択可能。それぞれ異なる音響特性と木目が楽しめる。

3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力のデュアル出力に対応し、音声通話機能も搭載。低消費電力・低発熱設計により長時間の使用でも安定した動作を実現し、「天然木の温かみのある質感と高度なデジタル処理技術を融合した、持ち運びに最適なプレミアムオーディオデバイス」としている。

手頃な価格帯になる予定のモデルだが、4.4mmバランス出力も備える

FIIO「FP3 TC」

ローズウッド

FIIOが独自開発した第2世代14.5mmインイヤー平面磁界型ドライバーを搭載したイヤフォン。今回初展示。ローズウッド/ウォールナットの2色展開。発売時期は未定で、海外での予価は99.99ドル(税別)。

ウォールナット

1μmの極薄振動板とチタン+アルミニウム二重コーティング特許技術(申請中)を採用し、28nmチップレベルプロセスと0.055mmの薄型ボイスコイル設計により、両側に14個のN52高性能ネオジム磁石を配置。独自の「テスラバルブ」低周波音響負荷技術により、6.5gの軽量設計ながら人間工学に基づいた最適化された装着感を実現した。

384kHz/24bit音声デコードに対応し、PEQ調整機能とアプリを通じたカーブ共有が可能。標準で4芯392コア銅銀メッキ仕様のType-C to MMCXバランスケーブルが付属する。

iFi audio 「GO pod Air」「GO pod Max」

GO pod Max(左)とGO pod Air(右)

有線イヤフォンをワイヤレス化できるBluetoothアンプ。ともに今回初展示。LDACに対応するほか、Snapdragon Soundもサポートしており、96kHz/24bitのハイレゾ相当での無線再生を実現している。発売時期は未定で、海外での予価はGO pod Airが249ドル(税別)、GO pod Maxが599ドル(税別)。

GO pod Airは、従来機よりも本体を軽量化。ケースも持ち運びしやすくなり、価格も従来よりも求めやすい価格になるとのこと。

GO pod Maxは、従来機のSoC「QCC5144」から、上位グレードの「QCC5181」に変更。aptX Losslessコーデックにも対応するほか、高音質化技術の「K2HD」にも対応する。こちらはアルミ製ボディを採用し、ケースも大型のイヤフォンを収納しやすいよう容量を増やしているとのこと。

ともに2ピン用とMMCX用のパーツが付属する。

GO pod Air(左)とGO pod Max(右)

SilentPower「USB iPurifier Pro」

コンピューターからUSB DACへのノイズ伝送を改善するというUSBコンディショナー。今回初展示。発売時期、価格はともに未定。

従来のiSilencer、iDefender、iGalvanicの3つの名機の技術を統合し、ガルバニック絶縁、アクティブノイズキャンセレーション、グラウンドループ除去を一体化。10Gbpsの高速データ転送を維持しながら、外部電源入力にも対応する。

USB-C/USB-B入力、2つの出力ポート搭載。「デジタルオーディオシステムの最後の10〜30%の性能向上を実現する」とのこと。

FIIO「FT7」や「M21」のラジカセ風ケースも

FT7

ブースでは、予約が開始した106mm径の大型平面磁界ドライバーを搭載したヘッドフォン「FT7」や、ケースに収納することでラジカセ風専用UIに切り替わるM21専用ケース「SK-M21C」も展示されており、注目を集めている。

M21とSK-M21C
ケースに入れることで専用UIに自動切り替え
ボタン操作となるため、ケースを閉じて使用する

フラッグシップIEM「FX17」は付属品一式が揃った状態で展示されているほか、カジュアルな「SNOWSKY」シリーズも引き続き参考出展されている。

付属品一式が揃ったFX17
FX17
イヤーピースが豊富
SNOWSKYシリーズも引き続き出展