オーテク、コンパクトなNCヘッドフォン「ATH-ANC25」

-7.1chで約5万円の無線サラウンド「ATH-DWL5500」


ATH-ANC25の装着イメージ

 オーディオテクニカは、コンパクトなアクティブノイズキャンセリングヘッドフォン「ATH-ANC25」を12月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6,000円前後。

 さらに、バーチャル7.1ch再生機能を備えたデジタルワイヤレスヘッドフォンシステム「ATH-DWL5500」を11月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。



■ ATH-ANC25

 ノイズキャンセリングヘッドフォン「QuietPoint」シリーズの新モデルで、上位モデル「ATH-ANC7b」と比べ、コンパクト・軽量になり、価格も実売6,000円程度に抑えているのが特徴。環境騒音の低減能力は80%以上(最大-15dB)で、「ANC7b」の85%以上(最大-22dB)と比べると若干落ちる。ノイズキャンセリング(NC)機能はアナログタイプ。

 NC専用設計を施した40mm径ドライバを採用。NC機能をOFFにしても音がスルー出力できる。ハウジングは折りたたみ可能で、可搬性にも優れている。イヤーパッドはソフトクッションタイプで、長時間の使用でも負担が少ないという。

ハウジングがコンパクトなのが特徴ハウジングにはQuietPointのロゴマーク乾電池はハウジングのパーツを外して挿入する

 電源は単4電池1本で、アルカリ電池を使った場合の電池寿命は約40時間。出力音圧レベルはNC ON時で100dB/mW、NC OFF時で94dB/mW。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。インピーダンスはNC ON時で20Ω、NC OFF時で15Ω。

 電池やケーブルを除いた重量は約104g。ケーブルは1.2mで、入力はステレオミニ。航空機用変換プラグアダプタやポーチを同梱する。



■ ATH-DWL5500

ATH-DWL5500の装着イメージ

 2007年に発売された「ATH-DWL5000」に続くモデルで、ヘッドフォン部を中心に、ほぼ同じ機能・仕様を引継ぎながら、120,750円と高価な「ATH-DWL5000」と比べ、実売5万円という、大幅なコストダウンを実現しているのが特徴。

 デコーダを備えた送信ユニットと、受信機を内蔵したヘッドフォンで構成するシステム。伝送には2.4GHzのデジタル無線伝送を使い、電波干渉や障害物に強いという。到達距離は最長30m。ワイヤレスながら音質にこだわったモデルとなっている。

 コストダウンした主な部分として、送信ユニットのアナログマルチチャンネル入力が省かれた。また、新要素としてドルビープロロジックIIxに対応。2chステレオや5.1chなど、入力された音源を7.1chに拡張し、バーチャルサラウンド再生が行なえるようになっている。バーチャルサラウンド機能はドルビーヘッドフォンを使用する。

デコーダ内蔵の送信ユニットと受信機内蔵ヘッドフォンで構成する送信ユニット。2.4GHzのデジタル無線伝送でヘッドフォンに音声を送る背面。デジタル入力がメインとなり、アナログマルチチャンネル入力は省かれた

 送信ユニットに内蔵するデコーダはドルビープロロジックIIxに加え、ドルビーデジタル/EX、DTS、AACに対応。入力端子は、光デジタル音声×2、ステレオアナログ音声(RCA)×1を用意。出力は光デジタル×2を備えている。外形寸法は151×127×43mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約325g。

 ヘッドフォン部分には53mm径の大型ユニットを搭載し、ハウジングはオープンエアタイプ。アームの付け根部分に電池を内蔵するほか、ボリュームダイヤルも備えている。再生周波数帯域は5Hz~35kHz。電源は付属のニッケル水素充電池で、単3タイプを2本使用。同電池を使用した場合の連続使用時間は約10時間となる。付属電池を含む重量は約370g。増設用の単体ヘッドフォン「ATH-DWL5500R」も用意する。

ヘッドフォンのハウジングはオープンエア

アームの付け根に受信ユニットや電池スペースを用意する電池カバーを開けたところ。写真はアルカリ電池だが、実際の商品にはニッケル水素充電池が付属する

(2010年 10月 7日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]