ズーム、フルHD動画撮影と24/96録音が可能なPCMレコーダ

　ズームは、フルHD動画撮影や、リニアPCM録音が可能なポータブルビデオ/オーディオレコーダ「Q3HD」を発表した。年内の発売を予定しており、価格は未定。

Q3HD

　MPEG-4 AVC/H.264(MOV)形式で最大1,920×1,080ドット/30fpsの動画記録が可能。録音フォーマットはリニアPCMまたはAACで、PCMは最大24bit/96kHz記録に対応。XY方式のコンデンサマイクを搭載。HDMIミニ出力も備える。

　記録メディアはSD/SDHCカードで、最大32GBまで対応。付属の2GB SDカードにはフルHDで約30分、別売32GBカードを使用した場合、約7時間分の撮影が可能となる。なお、1ファイルの最大容量は動画が4GB、音楽はPCMが2GB、AAC 4GBとなる。

　動画の記録モードは、フルHDの「HD1080p」(30fps)のほか、「HD720p」(60/30fps)、「WVGA」(60/30fps)を用意。録音モードはPCMが16/24bit、44.1/48/96kHzから、AACは48～320kbpsから選択できる。

　撮像素子は1/3.2型、500万画素CMOS。レンズは固定焦点(F2.8)。4倍デジタルズームを搭載。動画のシーンモードを用意するほか、本体でトリミング/分割も可能。

　音声面では、同社PCMレコーダ「ZOOM Hシリーズ」のオーディオ技術を投入。XY方式(120度)の指向性コンデンサマイクを搭載し、音源との距離差によるタイムラグを解消。左右の広がりと前後の奥行き感を忠実に再現する立体的なステレオサウンドを収録できるとしている。入力レベルはLow/High/Autoから選択可能。ローカットフィルタも搭載する。

　2.4型/QVGA解像度のカラー液晶を搭載。内蔵スピーカーはモノラル(出力400mW)。HDMIミニ出力を備えるほか、AV出力、ライン入力(ステレオミニ)、ライン/ヘッドフォン出力(ステレオミニ)を備える。USB 2.0マスストレージクラスに対応する。

　付属ソフト「HandyShare」は動画ファイルの管理と編集、YouTube/Vimeoなどへのアップロードが可能。また、音声エフェクトとしてノーマライズやリバーブ、音圧を稼いで演奏に迫力をプラスするというマスタリング処理などが行なえる。

　電源は単3電池2本で、連続撮影時間は動画が2時間、音声が4時間。外形寸法は132.9×51×23㎜(縦×横×厚さ)、電池を除く重量は105g。

　なお、別売で卓上三脚などのアクセサリパッケージ「APQ-3HD」も用意。このパッケージにはHDMIケーブルや、ウインドスクリーン、ソフトケース、ACアダプタ、AVケーブルを含む6点を同梱している。

500万画素CMOSカメラを内蔵	2.4型液晶を搭載	別売でアクセサリセットも用意する