グラストーン、リファレンスヘッドフォンアンプ「HPA-30W」

-8年ぶりのモデルチェンジ。約23万円。アンバランス型も


アンバランス回路タイプの「HPA-30S」

 グラストーンは、次世代リファレンス機となるヘッドフォンアンプとして、バランス回路を採用した「HPA-30W」と、そのアンバランスタイプ「HPA-30S」を10月30日に予約受注を開始する。出荷開始は12月初旬を予定。価格はバランスが231,000円、アンバランスが189,000円。

 10月30日に東京・青山で開催されるヘッドフォン関連イベント「秋のヘッドホン祭2010」で出展される。

 「HPA-20」から8年ぶりのモデルチェンジとなるリファレンスモデル。バランス構成の「HPA-30W」は増幅素子にアナログデバイセズのデュアルトランジスタ「SSM2212/2220」を採用。抵抗には誤差0.1%の高精度抵抗、信号系コンデンサには誤差2%のシルバードマイカなどの高性能部品を投入している。

 同社ではその理由を、「バランスアンプの利点は、信号の影響で電源やグランドが振られてしまった場合、逆相に組み合わせたHOT/COLD回路で互いに打ち消しあう事だが、正しく打ち消すためには、HOT/COLD回路の性能が一致し、正しいバランス動作を行なう必要があるため」と説明している。

 電源用コンデンサには、低ESRな導電性高分子アルミニウム個体電解コンデンサを採用し、高分解能を実現。ドライブ段を含めた左右独立定電圧回路、カットコアトランス、大容量バイパスコンデンサなどを採用することで、重低音の力強さも両立しているという。

 入出力端子は、バランスの「30W」が入力としてXLR端子を1系統、出力はXLRとヘッドフォン端子(HOT側のみ接続)を1系統用意する。XLRの入力は別途変換コネクタを使うことでRCA入力にも対応できる。ボリュームは4連タイプ。

 アンバランスの「30S」は、RCAの入力とヘッドフォン出力を各1系統装備。ボリュームは2連タイプとなる。


(2010年 10月 29日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]