ニュース

グラストーン、音響機器の製造販売事業を閉鎖

グラストーンは14日、音響機器の製造販売事業を自主閉鎖すると発表した。売上げの伸び悩みに加え、オーディオ用パーツの入手難を理由に挙げている。閉鎖後もしばらくの期間は、代表取締役兼エンジニアの山口雅彦氏個人がサポートの継続を行なう。

創業20周年モデルとして7月に発売したヘッドフォンアンプ「HPA-P1」

グラストーンは、1998年12月に創業。「技術力に裏付けされた高音質オーディオ」をコンセプトに、DAコンバーターやヘッドフォンアンプ、オーディオケーブルなどのコンシューマー用オーディオ製品の製造・販売を展開。今年7月には、創業20周年モデルとなるバランス駆動ヘッドフォンアンプ「HPA-P1」を発表した。

事業閉鎖の理由に、高音質部品の入手難を挙げており「日通工がマイカコンデンサの生産を終了して以降、HPA-30、MY-D3000で使用するマイカコンデンサはEUのメーカーから調達していた。最近ではフィルムコンでさえ生産縮小が続き、最新機種のHPA-P1で使用したコンデンサも、調達先の確保に時間を要したほど。このような状況の中で、今後、高音質音響機器の製造販売を継続していくのは難しいと判断し、大変残念ながら、事業の自主閉鎖を決定した」と説明している。

10月より閉鎖の手続きを開始し、12月初旬頃には手続き完了を予定する。

事業閉鎖後のサポートについては、代表取締役兼エンジニアの山口雅彦氏が個人でできる範囲で、しばらくの期間サポートするという。

事業閉鎖後のサポート連絡先
メール:glasstonesupport@blue.ocn.ne.jp
ツイッターID:GLASSTONE_JAPAN