Blu-ray Discがエミー賞を受賞。累計14億枚を出荷

-プレーヤー/レコーダは5,000万台超、PS3は4,000万台


 ソニー、TDK、パナソニック、Philipsの4社が、Blu-ray Discへの貢献に対し、米国テレビ芸術科学アカデミー(NATAS)より2010年度の第62回技術・工学エミー賞を受賞することが決定した。

 授賞式は、2011年1月にラスベガスで開催される2011 International CESの会場で行なわれる予定。賞は、「民生用向け映像再生用青色レーザー光システム(Blue Laser Optical Systems for Consumer Playback)」への貢献に対してのもの。「フルHDのコンテンツを光ディスクを用いて民生用向けの手頃な価格で配布・記録するために必要不可欠なもの」と評価されたという。

 ソニー、パナソニック、Philipsは、HDTVの市場導入を予想し、1997年以来、青色レーザー光システム開発に着手。2000年に3社は協力体制を構築し、2002年にブルーレイディスク ファウンダーズを設立。2004年にはBlu-ray Disc Association(BDA)に発展させた。

 大記憶容量、新ディスク製造技術、最先端のAVコーデック、インターネットの接続性や双方向性、最新のオーサリングシステムと、記録ディスクなどをフォーマット化。HD放送番組の録画や、パソコンや業務用の大容量データ保存などを実現した。ソニー、TDK、パナソニック、Philipsは、光ディスクメディアメーカーとして規格づくりの初期段階から、記録型BDの開発を推進してきた。

 2006年以来、生産された機器は、プレレコードディスク(BD-ROM)14億枚以上、追記型/書換型ディスク1億8,800万枚、BDプレーヤー/レコーダ5,000万台、PlayStation 3が4,000万台、PCドライブが2,500万台以上に達している。


(2010年 11月 2日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]