ソフトバンク、「GALAPAGOS」などスマートフォン4製品

-裸眼3D/Android 2.2の003SHなど。書籍/動画配信も


発表会には上戸彩さんのほか、白戸家の“おじいちゃん”となった松田翔太さんも来場した

 ソフトバンクモバイルは4日、携帯電話の2010年下期ラインナップを発表。シャープ「GALAPAGOS」などAndroid 2.2搭載スマートフォン4モデルや、タブレット型端末「001DL」(デル製)、フィーチャーフォンなどを披露した。既発表のスマートフォン「HTC Desire HD」を含め、11月上旬より順次発売する。スマートフォン新モデルのラインナップは下表の通り。

 サービスとしては、スマートフォン向けに電子書籍販売の開始や「ビデオストア」のバージョンアップ、mora touch音楽配信の開始などを明らかにした。また、フィーチャーフォン向けにはソーシャルゲームサービスの「Zynga」への対応などが発表された。


発売時期メーカー
製品名
Android OSディスプレイ主な特徴
12月上旬以降シャープGALAPAGOS
003SH
2.23.8型WVGA
裸眼3D
タッチ液晶
720p動画撮影
ワンセグ
DLNAサーバー
12月中旬以降ZTELibero
003Z
3.5型WVGA
タッチ液晶
重さ110g
日英中3カ国語入力
2011年
2月中旬以降
シャープGALAPAGOS
005SH
3.8型WVGA
裸眼3D
タッチ液晶
720p動画撮影
ワンセグ
DLNAサーバー
フルキーボード
2011年
3月下旬以降
Huawei004HW3.2型HVGA
タッチ液晶
薄さ11.2㎜
日英中3カ国語入力

 


■ 「GALAPAGOS」の003SH、005SH

003SH
 いずれもシャープ製の「GALAPAGOS」のプラットフォームに対応したスマートフォン。3.8型で裸眼3D対応のタッチパネル液晶を搭載し、005SHは横スライド型のQWERTYキーも備えている。
 
 カラーは、003SHがミラノレッド、ネイビーブラック、ホワイトの3色、005SHがブラック、リリーホワイト、 ビビッドピンクの3色。さらに、003SHはLimited Colorとしてタータンチェック、ポルカドット、レッドボーダー、フラワー、グレンチェック、チドリ、ツバメ、アーガイル、インディゴボーダー、ストライプの各デザインを用意。前述の3色と合わせて13色展開となる。

 また、日本向けの仕様としてワンセグやFeliCa、赤外線通信にも対応する。画面の2D/3D切替はメニュー画面上から可能で、通常のメニュー画面や、ワンセグなども3Dで表示できる。また、2D撮影した動画を3D動画(サイドバイサイド形式)に変換することも可能となっている。


SH003(左)とSH005(右)裸眼3D表示に対応基本は3色だが、スマートフォンでは異例の全13色のカラーバリエーションとなる

 003SHは960万画素CCD、005SHは800万画素CMOSカメラを搭載し、720p動画撮影が可能。なお、静止画/動画撮影は2Dだが、静止画のみの機能として、本体を横方向に動かしながら撮影し、3D静止画として記録することもできる。IEEE 802.11b/gの無線LANを搭載し、DLNAサーバー機能も装備。携帯電話内のコンテンツを対応テレビなどで視聴できる。独自のTapFlow UIを搭載し、タッチ操作が可能となっている。

 OSはAndroid 2.2で、1GHz CPUを搭載する。外形寸法と重量は003SHが約121×62×12mm(縦×横×厚さ)、約139gで、005SHは未定。

003SHの基本色は3色フルキー搭載の005SH005SHは3色展開
003SHのLimited Color003SHのカメラ部3D動画再生画面
HDMI端子を天面に備える003SH(左)をiPhone 3GS(右)と比較

 なお、003SHについては、限定500台のスペシャルパッケージとして、ボーズのヘッドセット「Bose MIE2 mobile headset」を付属したモデルを用意。このヘッドセットは発売前のものだという

 プリインストールコンテンツとして、003SHは「シュレック フォーエバー」のトレーラーや、3Dゲームの「バイオハザード・ディジェネレーション」などを内蔵する。 などをプリインストール。なお、005SHのプリインストールコンテンツは未定。また、今後3Dコンテンツをビデオストアなどで販売するかどうかについても決まっていない。

720p動画撮影に対応3D静止画撮影も可能3Dコンテンツとして「シュレック フォーエバー」が収録されることを記念し、会場にシュレックも登場した
ワンセグもリアルタイムで3Dに変換して視聴可能メニュー画面は、3D表示を想定した立体的なUIも用意ボーズのヘッドセットが付属する数量限定モデルも。発売時期は未定

 


■ 最軽量の003Z、最薄の004HW

 ZTE製のLibero 003Zは、ソフトバンクのAndroid端末で最軽量という約110gを実現。Huawei製の004HWは薄さ約11.2㎜というソフトバンクのAndroidで最薄のデザインが特徴。両モデルとも日・英・中の3カ国語入力が可能となっている。

 カラーは、003Zがチタンブラックとホワイトの2色、004HWがブラックとピンクの2色展開となる。

軽量の003Z薄型でラウンドフォルムのHW004

 003Zは3.5型WVGA液晶、004HWは3.2型HVGA液晶を搭載し、いずれもタッチ操作対応。カメラは両機種とも500万画素CMOS。無線LAN(003ZがIEEE 802.11b/g、004HWが11b/g/n)を搭載する。なお、ワンセグやFeliCa、赤外線通信には対応しない。

 OSはAndroid 2.2で、600MHz CPUを搭載する。外形寸法と重量は003Zが約114×57×12.5mm(縦×横×厚さ)、約110g、004HWが約110×57×11.2㎜(同)、約120g。

003Z003Zのブラック003Zの背面
003Zの側面003Z(左)とiPhone 3GS(右)を比較
004HW004HWのブラック004HWの側面
丸みのある筐体となっている004HW(左)とiPhone 3GS(右)を比較

 


■ 「楽しいスマートフォン」でNo.1ポジション堅持へ

 

孫正義社長

 孫正義社長は、iPhoneの投入により日本でもスマートフォン市場が立ち上がり、今ではiPhoneの新規契約のうち約40%が女性ユーザーということから「もはや機能だけでなく、ライフスタイルの一環になった。毎日使っているが、時がたつほど素晴らしさが伝わる。今後も衰えることなくますます加速して、多くのユーザーに受け入れられていくと信じている」と国内スマートフォンでシェア8割となったというiPhoneの成長を振り返る。

 
 一方で、「中にはAndroidを使いたいという人もいるから、そういった新しい世界を求める人に対しても力を抜かない」として、今回のAndroid新機種が全てOS 2.2を搭載していることに言及。2.2でFlashが強化されたことでニコニコ動画やUSTREAMに対応したことや、microSDにアプリを保存できること、処理速度の向上などを挙げ、「2.1とは雲泥の差がある」と強調した。
 
 また、「これまでのスマートフォンは“ビジネス”のイメージが強かったが、それとは一線を画して、ソフトバンクらしく楽しい、エンタメ充実のスマートフォンにしたい。iPhone/iPadで築いた圧倒的No.1のスマートフォン、スマートパッドの地位は変わらずリードを続けるが、これに加えてAnrdoidも続々と端末、アプリ、コンテンツを用意していきたい」と述べた。

 

国内スマートフォンのシェアでiPhoneが8割に達したというiPhoneの新規契約は約40%が女性に「全機種Android 2.2」をアピール
 
 
上戸彩さん
 発表会には、CMの白戸家でおなじみの上戸彩さんと、“おじいちゃん”として登場した松田翔太さんが来場。003SHを使って孫社長が2人を3D静止画で撮影し、その後に3人がそろった形で撮影。写真を見た上戸さんは「孫さんの後ろに立ったんですが、だいぶ立体的になってますね」と感心した様子だった。
 
 また、限定色を合わせると全13色展開という003SHのカラーバリエーションを見て上戸さんは「めちゃくちゃかわいい。これだけパターンがあると、友達や恋人でおそろいにできる」と話し、中でも花が描かれたデザインが気に入ったとのこと。3人がそれぞれ好きなデザインを選んで、フォトセッションが行なわれた。
 
 松田さんは、Android端末でもワンセグが使えることから「待ち時間などに使いたい」と話したほか、「ネットを使うことが多いから、Flashが見られるのが一番のポイント」と評価した。上戸さんも、日本向けの機能としてデコレーションメールが使えることから「モノクロだけのメールだとさびしいけど、メールで表情がわかるとうれしい」と笑顔を見せた。
 
松田翔太さんSH003を使って3D静止画を撮影した
 

 

(2010年 11月 4日)

[AV Watch編集部 中林暁]