東芝、2010年度第2四半期は営業利益710億円

-国内映像事業好調やNANDフラッシュ価格安定が寄与


 東芝は9日、2010年度第2四半期決算(7-9月)を発表した。売上高は前年比3%増の1兆6,297億円、営業利益は前年同期比で95%増の710億円、純利益は273億円。4-9月では、売上高が前年比6%増の3兆811億円、営業利益は1,048億円、純利益は278億円。

 薄型テレビなどを含むデジタルプロダクツは、売上高が前年同期比215億円増の5,724億円、営業利益は同16億円減の10億円。テレビなどの映像事業が国内を中心に好調で、パソコンも販売増による増収となった。

 損益面では、パソコンが増収および原材料価格低減で改善し、流通事務用機器事業も好調だったが、記憶装置事業が減収となり、部門全体としては減益となった。

 電子デバイス部門は増収増益。売上高は前年同期比205億円増の3,586億円、営業利益は319億円改善の385億円。NANDフラッシュメモリの需要拡大や価格の安定が寄与。システムLSIやディスクリートも増収になった。損益面でも、メモリの好調に加え、液晶ディスプレイ事業も黒字を確保し、部門全体の部門全体の損益は大幅に改善したという。

 家庭電器部門は、売上高が74億円増加の1,562億円、営業損益は43億円改善し、14億円黒字となった。白物家電の増収のほか、構造改革の効果などで、部門全体の損益が改善した。


(2010年 11月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]