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「HDMI 2.2」リリース。最大96Gbpsをサポートする「Ultra96」認証
2025年6月26日 11:40
HDMI Forumは6月26日、HDMIの最新バージョンとなるHDMI バージョン2.2をリリースした。最大96Gbpsの帯域幅をサポートし、同帯域幅に対応する新機能を「Ultra96」として市場投入する。
96Gbpsをサポートする高い帯域幅と、次世代HDMI固定レートリンクテクノロジーにより「幅広い民生製品のアプリケーションで最適な音声と映像を実現する」という。
従来よりも高い解像度や、最大12K/120Hz、16K/60Hzの高リフレッシュレートに対応。さらに10bit、または12bitカラーで8K@60/4:4:4、4K@240/4:4:4といった非圧縮フルクロマ形式などの、さらに高画質なオプションにも対応する。
「Ultra96」は、製品がHDMI 2.2規格に準拠して64Gbps、80Gbps、96Gbpsの最大帯域幅をサポートしていることを示しており、メーカー各社には積極的な使用が推奨されるという。
Ultra96という製品名を売りにしている、または表示している製品では、製品の最大帯域幅への適応を可能にする「Ultra96 HDMIケーブル」を使用する必要がある。
このUltra96 HDMIケーブルは、最大96Gbpsの帯域幅とすべてのHDMI 2.2アプリケーションをサポート。なお、現行の「Ultra High Speed HDMIケーブル」は、最大48Gbpsの帯域幅をサポートしている。
Ultra96 HDMIは、Ultra High Speed HDMIケーブルと同様にHDMIケーブル認証プログラムの一環となっており、同プログラムでは各モデルの長さごとに試験と認証を受け、認証ラベルを表示することが義務付けられている。
そのほか新規格には、音声と映像の同期を改善するためのLatency Indication Protocol(LIP)も搭載。「特にオーディオビデオレシーバーやサウンドバーなどのマルチホップシステム構成で役立つ」とのこと。
HDMI Forumのチャンドリー・ハレル社長は「HDMI Forumは、新たにHDMI 2.2規格を発表できることを嬉しく思っています。従来以上に高いパフォーマンスや機能をサポートするため、さらに魅力的で没入感あふれる新しいソリューションや製品に対応できます。また、新しい機能の名称を『Ultra96』とすることで、消費者やエンドユーザーは、対応する最大帯域幅を簡単に認識することができます」とコメントしている。