ソニーやニコンなど、プロ用の新メモリーカード規格

　サンディスクとソニー、ニコンの3社は30日、プロフェッショナル用デジタルイメージング領域向けの次世代メモリーカード仕様を共同で策定し、標準規格とすべく「CompactFlash Association(CFA)」に提案したと発表した。

　現行のコンパクトフラッシュ(CF)カードとほぼ同等のサイズで、理論上は2TBを超える大容量化が実現できるほか、データ転送速度を大幅に高速化する。

　インターフェイスにはPCI Expressを採用し、理論値で500MB/秒の転送速度を実現(CF6.0の転送速度は最大167MB/秒)。現在のATA(PATA)インターフェイス搭載のCFカードでは実現不可能な静止画や動画のアプリケーションを実現可能とする。

　RAWモードでの安定した高速連写が可能になるほか、動画ファイルなどの大容量データの高速転送にも対応し、作業の効率化を図る。加えて、電源制御技術によるバッテリ寿命を延ばす低消費電力と、データの高速転送を両立させているという。

　CFAのボードチェアマンを務めるキヤノンの神田重人氏は、「新メモリーカード規格の登場により、ハードとアプリケーションの進化の可能性が広がり、プロの写真家のようなCFユーザーの選択肢の幅を広げることが可能になる。新世代の規格が、ハイエンド一眼レフカメラ以外にも多くの機器に搭載されていくことを期待している」とコメントを寄せている。