【CES】オンキヨー、AirPlay対応スピーカーを出展
-高級オーディオメーカーなどの'11年新モデル
International CESにおいて、高級オーディオメーカーらが多数参加した、The Venetianで出展されていた新製品をレポートする。
■ オンキヨーはAirPlay対応製品を発売予定
AirPlay対応のiPhone/iPodスピーカー試作機 |
オンキヨーは、2011年の新モデルとして、AppleのAVストリーミング技術「AirPlay」に対応した製品を発売することを明らかにした。
今回のブースにはiPhone/iPodスピーカーにAirPlay機能を備えた試作機(型番はABX-N300)を展示。iTunesやiPhone/iPodなどの楽曲をネットワーク経由でストリーミング再生できる機器を想定している。実際の製品で“iPhone/iPodスピーカー”という形をとるかどうかは決まっていないが、「何らかの形でAirPlay対応製品を出す」とのこと。
また、新たな情報として、第1四半期内には同社のAV機器をコントロールできるiPhoneアプリを提供予定であることもアナウンスした。
天面のスライドカバーを開けるとiPhone/iPodドックが | 背面。製品版とは異なる | ワイヤレスでのZONE2出力にも対応するという |
AVアンプでは、DTSのレポートでも触れた通り、11.1chサラウンドの「DTS Neo:X」に対応する製品を2011年に投入する意向を明らかにした。同社の9ch AVアンプで採用予定だという。
そのほか、2010年12月よりに日本で発売したUSB搭載のプリアンプ「P-3000R」など、セパレートのピュアオーディオ製品を米国でも1月末より発売予定。
米国において同社は、オーディオメーカーとしてよりも“AVレシーバのメーカー”として認知されていることから、「ピュアオーディオの投入はチャレンジだが、ネットワークオーディオ製品が増えつつある今の状況は、市場に切り込む良い機会」(同社)としている。
米国でも、日本と同様にプリアンプ「P-3000R」と、パワーアンプ「M-5000R」、CDプレーヤー「C-7000R」の3製品で展開。日本のモデルは本体カラーがシルバーだが、米国のモデルは海外で主流のブラックとなっている。
2011年発売のAVアンプで「DTS Neo:X」をサポート予定 | 左からパワーアンプの「M-5000R」、プリアンプ「P-3000R」、CDプレーヤー「C-7000R」 | AVアンプ「TX-NR5007」の内部構造を公開する展示も |
■ Monitor Audioの新スピーカーなど
MONITOR AUDIOのGX300(左)とGX200(右) |
MONITOR AUDIOは、「GXシリーズ」の新製品として、トールボーイ型の「GX300」や、「GX200」を4月より発売する。GX300の価格はペア5,500ドル、GX200は同4,500ドル。
特徴として、ハイエンドモデルの「Plutinum」と同様にリボン型のツイータを採用。一方で価格は同製品の半分に抑えている。そのほかにもブックシェルフ型の「GX100」と「GX50」などをラインナップする。
背面。右がGX300、左がGX200 | GX100 | GX50 |
Cary Audioは、既発売の製品であるHDDオーディオサーバーの「MS-1」や、24bit/192kHz対応の「Xciter DAC」などを展示。MS-1はネットワークラジオのストリーミング機能も搭載。Xciter DACは光/同軸/USB/BNCのデジタル4入力と、192kHzアップサンプリング機能を備えることが特徴。
McIntoshは、USB入力も備えたプリアンプ「C50」や、SACD/CDプレーヤー「MCD1100」などを使ったデモ再生を行なっていた。
ポータブル機器では、NuForceが既発売の小型USB DAC「icon uDAC2」から同軸デジタル/アナログ出力を省き、ステレオミニのヘッドフォン出力のみとした「uDAC2-HP」を展示。uDAC2と同様に24bit/96kHzに対応。2重ジッタ低減機能も踏襲している
Cary AudioのHDDオーディオサーバー「MS-1」(下)とDACの「Xciter DAC」(上) | McIntoshのUSB入力搭載プリアンプ「C50」(下)とSACD/CDプレーヤー「MCD1100」(上) | uDAC2-HP |
MARTIN LOGANは、シアタースピーカーの新製品として、トールボーイ型「Motion LX26」(写真左:価格未定)や、ブックシェルフの「Motion LX」(写真右:799,95ドル/ペア)を発売する |
(2011年 1月 10日)
[AV Watch編集部 中林暁]