富士通、グラスレス3D表示対応PC「ESPRIMO FH99/CM」

-専用パネルを装着。眼鏡型3DタイプではノートPCも


裸眼立体視に対応した「ESPRIMO FH99/CM」

 富士通は、PC「FMVシリーズ」の新製品として、裸眼立体視に対応した、23型の液晶一体型PC「ESPRIMO FH99/CM」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26万円前後。

 ディスプレイのサイズは23型、解像度1,920×1,080ドットのスーパーファインVX液晶を採用。最大の特徴は付属の専用パネル「3Dコンバージョンパネル」を画面の前に装着する事で、裸眼立体視を可能にしていること。独自技術により、モアレ(干渉縞)や左右の映像が反転する逆視問題などを解決したとしている。

 「Fujitsu Power DVD 3D Player」を使い、Blu-ray 3Dの3D再生も可能。製品には「Disney's クリスマス・キャロル」(富士通専用仕様)も付属する。また、2DのDVDソフトを、3D映像に変換して再生するソフト「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」も付属。ただし、2DのBDソフトは3D変換できない。ほかにも、地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2基搭載し、3D放送の3D表示も可能。なお、HDMI入力も備えているが、3D映像の入力には対応していない。

 2基のカメラもディスプレイに搭載しており、「3Dカメラビューアー」を使い、3D動画や3D静止画の撮影も可能。「FH99/CM」のユーザー同士が、「3Dカメラビューアー」で作った3D動画/写真を、BDに保存して送ったり、3D写真をメールに添付して送るといった事もできる。

 テレビ機能は、地上/BS/110度CSデジタルのダブルチューナを搭載し、2番組の同時録画に対応。フルHD解像度のまま、長時間10倍録画を実現するFMV独自のLSI「DixelHD エンジン2」も備えている。なお、2番組同時の10倍録画も可能。録画した番組をSDカードやUSBケーブルで接続した携帯電話に書き出す機能も備えている。

 ほかにもユニークな機能として、本体背面に「ナノイー」(空気中の水分を集めてできた水に包まれた微粒子イオン)発生ユニットを搭載。菌やウイルス、カビ菌、花粉などを抑制し、空気を清潔に保つという。

 OSはWindows 7 Home Premium 64bit版。CPUはSandy Bridgeで、Core i7-2630QM(2.00GHz)。4GBメモリ、2TB HDD、BDドライブなどを備えている。



■そのほかのモデル

 富士通は12日に、前述の「FH99/CM」を含む、計9シリーズ22機種を発表しており、デスクトップ「ESPRIMOシリーズ」の中で、液晶一体型の「FHシリーズ」、「EHシリーズ」全機種で地上デジタル放送に対応。「FHシリーズ」では、地上・BS・110度CSデジタル放送を2番組同時に録画できる。

 また、3Dメガネを使用する3D対応モデルも用意。デスクトップは、23型/1,920×1,080ドット液晶一体型の「FH98/CM」(店頭予想価格25万円前後)と、20型/1,600×900ドット液晶一体型の「FH58/CM」(同21万円強/)で、どちらもBDドライブと2TB HDDを搭載し、地上/BS/110度CSデジタルのダブルチューナを搭載。2番組の同時録画や10倍録画もサポートする。

FH98/CMFH58/CM

 ノートにも3D対応モデル「AH58/CM」がある。15.6型の液晶を搭載し、解像度は1,366×768ドット。地上/BS/110度CSデジタルチューナを各1基搭載。サラウンド再生機能の「DTS Surround Sensation UltraPC」も備えている。なお、「AH58/CM」はBDXL対応のBDドライブも搭載している。

 また、「AH77/C」、「AH56/C」、「SH76/C」、「PH74/C」の4機種では、「インテル ワイヤレス・ディスプレイ(インテルWiDi)に対応。PCの画面を大画面テレビに無線送信する技術で、無線伝送された映像・音声の受信と、HDMI出力を行なうアダプタを、アイ・オー・データとバッファローが発表している。


(2011年 1月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]