富士通、3D動画視聴/撮影が可能な18.4型ノートなど新FMV

3D対応の23型液晶一体型モデルFH900/5BM

　富士通は29日、デスクトップ/ノートPCのFMV 2010年冬モデルを発表。計7シリーズ20製品をラインナップし、10月7日より発売する。

　新製品のうち、デジタルテレビチューナとBlu-ray Discドライブを搭載するのは下記の7モデル。うちデスクトップ2モデル、ノート1モデルが3D動画/静止画の表示と撮影に対応する。主な仕様や価格は下表の通り。OSは、いずれもWindows 7 Home Premium で、FHシリーズの4機種は64bit版のみ、そのほかは32bit版/64bit版から選択可能。

【お詫びと訂正】
記事初出時、AH700/5BとAH550/5Bについて「地上デジタルチューナ搭載」としていましたが、非搭載のため一覧から削除しました。また、搭載OSに一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(10月1日)

■ 液晶一体型

FH900/5BM

　4モデルが地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナとBlu-ray Discドライブを搭載。AVCトランスコーダを搭載し、最大10倍の長時間録画が可能。2番組同時の長時間録画も行なえる。録画番組はBD/DVDダビングやムーブが可能で、DVDへのAVCRECにも対応。また、microSDカードに書き出して対応携帯電話などで持ち出すこともできる。

　23型フルHDディスプレイ搭載の「FH900/5BM」と、20型の「FH570/3BM」は、3D表示にも対応。付属ソフト「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」を利用して、Blu-ray 3D再生や、DVDの2D-3D変換が可能。3D放送にも対応する。3Dの表示方式は円偏光で、3Dメガネも付属する。

　また、本体にWebカメラを2基搭載し、これを使って3D動画や3D写真の撮影も可能。撮影したデータは、3Dビデオレターとして対応FMVの所有者に送ることもできる。

　さらに、他社の3D対応デジタルビデオカメラ/デジタルスチルカメラの動画/静止画も3D視聴可能。パナソニック製の「HDC-TM750」などで撮影した3D映像(3D撮影には別売レンズが必要)や、富士フイルム製の「FinePix REAL 3D W3」で撮影した3D静止画が3D表示できることを確認したという。

　その他の特徴として、FH900/5BMはパソコン初という「ナノイー」イオン発生装置を搭載し、空気を清潔に保つという。CPUはFH900/5BMとFH700/5BDがIntel Core i5 560M(2.66GHz)、FH570/3BMとFH550/3BDがIntel Core i3 370M(2.40GHz)。メモリは4GB、HDDは1TBで共通。FH900/5BMとFH700/5BDはUSB 3.0端子も搭載する。いずれもリモコンが付属する。

FH700/5BD	FH570/3BM	FH550/3BD

■ ノートPC

　「AH570/5BM」のみ3Dに対応し、上記の「FH900/5BM」や「FH570/3BM」と同等の3D機能が利用可能。内蔵カメラで3D動画/静止画撮影も可能で、3Dメガネも付属する。“AVフラッグシップノート”の「NH900/5BD」は18.4型のフルHD液晶を搭載。「AH550/3BT」の液晶は15.6型/1,366×768ドット。バックライトはLED。いずれもHDMI出力を備える。

3D対応/15.6型液晶搭載のAH570/5BM	18.4型フルHD液晶搭載のNH900/5BD

　テレビチューナはNH900/5BDとAH570/5BMが地上/BS/110度CSデジタルのシングルチューナで、最大10倍の長時間録画も可能。「AH550/3BT」は地デジのシングルチューナで、長時間録画には非対応。BDドライブを備え、ダビング/ムーブに対応。NH900/5BDとAH570/5BMは、AVCRECやケータイ書き出しにも対応する。

　CPUは、NH900/5BDとAH570/5BMがIntel Core i5 560M(2.66GHz)で、AH550/3BTのみIntel Core i3 370M(2.40GHz)。メモリは4GB。HDDはNH900/5BDとAH570/5BM、AH550/3BTが640GB。いずれもUSB 3.0端子を搭載。NH900/5BDとAH570/5BM、AH550/3BTの3モデルはリモコンが付属する。