PC画面をテレビに無線で1080p出力するWiDiアダプタ

-アイ・オーとバッファローが発売。富士通は対応PC


アイ・オー・データの「WDA-X1」

 アイ・オー・データ機器とバッファローは、インテルが開発した、PCの画面をテレビに無線伝送する技術「インテル ワイヤレス・ディスプレイ Ver.2.0」(WiDi 2.0)に対応した、アダプタを発表した。

 WiDiとは、PCの画面をワイヤレスでテレビへと転送する技術で、対応したパソコンから画面と音声をワイヤレスで送信。無線LAN受信機を内蔵したアダプタで受信し、アダプタからテレビへ映像・音声を出力するもの。なお、対応パソコンとしてバッファローは、12日に富士通が発表した「LIFEBOOK AH77/C」、「LIFEBOOK AH56/C」、「LIFEBOOK SH76/C」、「LIFEBOOK PH74/C」をアナウンスしている。


 WiDi 2.0の主な特徴は、1080pまでの高精細な映像を無線伝送できること。パソコンの中に蓄積した写真や動画、Webブラウズの画面などを大画面テレビで楽しむ事ができる。ただし、著作権保護がかけられた映像には対応しておらず、地上デジタル放送の画面や、Blu-ray/DVDビデオの映像などを伝送する事はできない。

 テレビ出力用のアダプタとして、アイ・オー・データは「WDA-X1」を1月6日に発表しており、価格は未定だが、早期市場投入を目指している。バッファローも1月12日に「PC-TV1/HD」を発表。3月下旬発売予定で、価格は13,125円。

アイ・オー・データの「WDA-X1」と富士通の「LIFEBOOK AH77/C」を組み合わせたところバッファローの「PC-TV1/HD」
WDA-X1の背面PC-TV1/HDの背面

 どちらのモデルも出力としてHDMIとコンポジット、アナログ音声(RCA)、光デジタル音声出力を各1系統装備。映像と音声の両方をテレビに伝送できる。

富士通の対応PCにプリインストールされている専用ソフトから、「WDA-X1」に接続したところ

 接続には、対応パソコンにインストールされている専用ソフトを使用。ソフトを立ち上げると、ネットワーク上にある「WDA-X1」や「PC-TV1/HD」を自動検出し、リスト表示する。この中から接続したいアダプタを選ぶと、テレビ画面に4桁のPINコードが表示され、それをパソコン側のソフトに入力すると認証が完了し、映像が伝送されるという流れ。

 出力の仕方は、パソコンの画面と同じものをテレビにも表示するクローンモードだけでなく、マルチディスプレイ(拡張表示)なども可能。外形寸法と重量は、アイ・オーの「WDA-X1」が146×99×28mm(幅×奥行き×高さ)、約200g。バッファローの「PC-TV1/HD」が138×105×35mm(同)で、約215g。



(2011年 1月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]