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LG、低遅延モード/超解像搭載の23型IPS/フルHD液晶

−実売33,000円。HDMI 2系統/高開口率IPSパネル


E2370V-BF

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、IPSパネルとLEDバックライトを搭載するゲーマー/ハイエンドユーザー向けの23型フルHD液晶ディスプレイ「E2370V-BF」を1月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33,000円前後。

 23型/1,920×1,080ドットのIPSパネルを搭載した「FLATRON」液晶ディスプレイ。ゲームや映画鑑賞など、ディスプレイを長時間使用するユーザーを想定したことが特徴で、映像処理をスキップすることなどでフレームバッファを使用することなく、映像/音声の遅延を低減する「スルーモード」を用意。シューティングや格闘ゲームなどで、入力信号が表示されるまでのタイムラグを最小限までカットするとしている。

 IPSパネルは、2010年12月に発売した「IPS236V」と同様に、従来のH-IPSから18%開口率を高めた「UH-IPS」パネルを採用。輝度は250cd/m2。バックライトはLEDエッジライトで、光源は側面に配置。本体は最薄部19.1oまでスリム化している。コントラスト比は1,000:1で、バックライト制御や映像エンジン「f-ENGINE」により、最大500万:1まで拡張できる。視野角は上下/左右各178度。なお、この製品は2010年に発売した120Hz倍速パネル搭載「W2363D」の後継モデルだが、E2370V-BFは60Hzパネルを採用する。


E2370V-BFに搭載されている超解像技術

 応答速度は中間階調が14ms、黒→白が6msだが、同社ではIPSの場合、TNなど他の方式に比べ各画素の応答速度にばらつきが無い点を強調。中間階調→中間階調の偏差の平均値「G to G(σ)」が4.4ms、中間階調から白/黒への偏差の平均値「G to G BW(σ)」が1.2msを実現したという。

 超解像機能も搭載。1枚超解像処理を採用し、処理時の白浮きを抑えるシュートコントロール技術も備えているため、解像感を維持しつつ自然な映像に自動調整するとしている。超解像の効果は弱/中/強の3段階で調整でき、OFFにすることも可能。そのほか、部屋の明るさや入力映像の明るさなどによる自動輝度調整機能も搭載する。入力映像は、ドットバイドット、アスペクト比固定拡大、フル画面の3種類から選択可能。また、PinP(子画面表示)にも対応する。


超解像の効果は3段階で調整できる 自動輝度調整機能も搭載 PinP画面。子画面は四隅のいずれかに設定できる


付属リモコン

 HDMI入力は2系統(Ver.1.1)搭載。そのほかにもHDCP対応DVI-D、アナログRGB(D-Sub 15ピン)を各1系統備える。また、ステレオミニのヘッドフォン出力も装備する。なお、スピーカーは内蔵しない。映像モードでは、超解像のON/OFFやアスペクト比、輝度などの設定を3つまで登録できるユーザーモードを用意。ゲームジャンルや、入力ソースごとにボタンで切り替えられる。本体下部のボタンのほか、付属リモコンでも操作可能。

 デザイン面もW2363Dから大きく変更。ベゼルや背面に光沢をもたせていたW2363Dとは異なり、表面はマットなヘアライン仕上げとした。また、スタンドのネック部はクリアな素材を使用している。スタンドは取り外し可能で、100oピッチのVESAマウントにも対応する。

 上15度、下5度のチルト機構を搭載。消費電力は39W、待機時1W以下。スタンドを含む外形寸法と重量は556.2×174.8×412.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.36s。

「ユーザーモード」で、好みの映像設定へ即座に切り替えられる HDMI 2系統などの入力端子 側面。最薄部は19.1o
従来モデル「W2363D」(左)からデザインが大きく変わっている ベゼル部はヘアライン仕上げ。右側の電源ライトは消灯することもできる スタンドのネック部はクリアなカラー


■ 日本のゲームユーザーからの意見も反映

韓国LG Electornicsのチェ・ソグヨン氏

 韓国LG Electornicsでモニター商品企画を担当するチェ・ソグヨン氏は、新モデルの発売に当たり、徹底したユーザー調査を行なったことをアピール。韓国だけでなく日本でも2010年4月にゲーマーなど20人を集めて、先進ユーザーが何を求めるのかを調べたという。

 調査の結果、今回は大きく5つの要素が重視された。1つは、「長時間使っていても目が疲れないこと」。これについては、自動輝度調整機能や、IPSパネルが高評価だったという。2つ目は、「ゲームや動画再生中でも素早く画面モードなどが切り替えられること」で、本体ボタンや付属リモコンで、従来のように深いメニュー階層に入らなくても、素早くモードが切り替えられるようにした。3つ目は「ゲームの種類によって画面の設定を変えられること」で、今回は前述した3つのユーザーモードを採用。4つ目は「マルチタスク性」で、PinPにより、MMORPGなどでゲームをしながらネットも見られることなどを強調。5つ目は、本体ボタンをタッチパネルではなくハードウェアのボタンにしたことや、シンプルな本体デザインを挙げ、これらもユーザーの意見で多かったものを取り入れた結果だという。


ユーザー調査の模様(左)と、そこで得られたキーポイント(右)

 なお、E2370V-BFは120Hz倍速パネルではなく、HDMI 1.4にも対応していないことから、3Dゲーム向けとはいえない製品だが、この点について同社は、「今回は、(スルーモードなどの)“ゲーマー向け”を強調する機能を入れることを優先した。まだ正式な発表はできないが、ゲーミングのためにいろいろな種類の製品を作っていきたい」とし、今後もラインナップを追加していく意向を示した。



(2011年 1月 20日)

[ AV Watch編集部 中林暁]