キヤノン、フルHD動画撮影対応の「IXY」など
-動画記録中ズームや専用ボタン装備の「IXY 31F」
IXY 31S(シルバー) |
キヤノンは、フルHD動画撮影に対応したデジタルカメラ「IXY」3シリーズと、「PowerShot」1シリーズを2月17日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23,000円~4万円前後。
IXYは、開放絞り値F2.0の明るい4.4倍ズームレンズやタッチ液晶を搭載した最上位モデル「IXY 31S」と、スリムボディの5倍ズームモデル「IXY 410F」、4色カラーバリエーションの「IXY 210F」を用意。PowerShotシリーズは、14倍ズームの「PowerShot SX230 HS
1モデルがフルHD録画に対応する。
製品名 | レンズ | 発売日 | 店頭予想価格 |
IXY 31S | 4.4倍(F2.0-F5.8) 35mm換算24~105mm | 3月3日 | 37,000円前後 |
IXY 410F | 5倍(F2.7~F5.9) 35mm換算24~120mm | 2月17日 | 32,000円前後 |
IXY 210F | 4倍(F2.8~F5.9) 35mm換算28~112mm | 23,000円前後 | |
PowerShot SX230 HS | 14倍(F3.1~5.9) 35mm換算28~392mm | 3月3日 | 4万円前後 |
いずれも総画素数1,280万画素の裏面照射型CMOSセンサーと独自の映像エンジン「DIGIC 4」から構成される「HS SYSYTEM」を搭載。夜景や室内などの暗いシーンにおいて、手ブレや被写体ブレなどを抑え、その場の雰囲気を活かした写真を撮影できる。また、1,920×1,080ドットのフルHD動画(MPEG-4 AVC/H.264、MOV形式)の動画撮影にも対応する。記録メディアはSDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)。
なお、連続動画撮影は、IXYはファイル容量が4GBまで、または1時間(フルハイビジョン/ハイビジョンの場合は約10分)、PowerShotはファイル容量が4GBまで、または撮影時間が1時間(フルハイビジョン/ハイビジョンの場合は約29分59秒)で、記録が停止する。ハイスピード動画は、いずれも約30秒。
■ IXYシリーズ
最上位モデルのIXY 31Sは、光学4.4倍(F2.0-F5.8 35mm換算24~105mm)のズームレンズを搭載。カラーはゴールド、シルバー、ブラウン、ピンクの4色。最高4,000×3,000ドットのJPEG写真撮影に対応し、裏面CMOSセンサーやDIGIC 4の能力を活かした高感度撮影などが特徴。レンズシフト式の手ブレ補正に対応する。
IXY 31S(ピンク) | IXY 31S(ブラウン) | IXY 31S(ゴールド) |
動画記録形式は、1,920×1,080ドット/24fpsの[フルHD]のほか、[HD](1,280×720/30fps)、[VGA](640×480ドット)、[QVGA](320×240ドット)などに対応。VGAでは120fps、QVGAでは240fpsのハイスピード動画も撮影できる。
また、静止画撮影中でも素早く動画撮影を開始できる「動画ボタン」を装備するほか、動画撮影中も光学ズームの操作が可能。撮影シーンに応じて最適な設定と画質処理を行なう「こだわりムービー」や光学手ブレ補正「ダイナミック」を搭載。
さらに、静止画撮影中にシャッターを押すと、直前の4秒間の動画を記録し、1日ごとに1本のムービーにまとめる「ムービーダイジェスト」や、ミニチュアモデルのジオラマのように撮影できる「ジオラマ風」などの撮影に対応。編集や加工時の作業性に優れ、ネット配信共有に適した記録方式「iFrame」にも対応する。
静止画撮影では、ペットや乗り物など、人物以外の被写体も検出/追尾して、ピントや露出を最適に設定する「主役フォーカス」を搭載。認識するシーンを4つ追加して、32シーンの判別が可能になった「こだわりオート」も搭載する。
液晶モニターは、46.1万画素の「クリアライブ液晶T」でタッチパネル操作に対応。シャッターやピント合わせなどの操作が行なえるほか、再生中の画像を基にカメラが自動的に選んだ画像を再生する「連想再生」などの機能が利用できる。
「IXY 410F」は、スリムボディの5倍ズームモデル。IXY 31Sと同様にフルHD動画記録に対応する。ただし、iFrameなどの一部機能は省かれている。また、液晶モニターも2.7型/23万画素でタッチパネルには対応しない。カラーはシルバー、ブラック、レッドの3色。
IXY 410F(シルバー) | IXY 410F(ブラック) | IXY 410F(レッド) |
「IXY 210F」は、スタンダードモデルで、4倍ズームレンズを搭載。上位モデルと同様にフルHD動画記録に対応するが、音声がモノラル記録となる。また、410Fとの比較では、こだわりムービーなどの動画関連機能が省かれている。液晶モニターも3型/23万画素でタッチパネル非対応。カラーはピンク、オレンジ、ブルー、シルバー。
いずれもHDMIミニ出力端子や、AV出力端子用コネクタ、USBミニ端子を装備する。
IXY 210F(ブルー) | IXY 210F(オレンジ) |
製品名 | IXY 31S | IXY 410F | IXY 210F |
イメージセンサー | 1/2.3型約 1,280万画素 裏面照射型CMOSセンサー | ||
レンズ | 光学4.4倍ズーム | 光学5倍ズーム | 光学4倍ズーム |
35mm換算 焦点距離 | 24~105mm | 24~120mm | 28~112mm |
映像エンジン | DIGIC 4 | ||
液晶モニター | 3.2型/46.1万画素 タッチパネル 16:9 | 2.7型/23万画素 4:3 | 3型/23万画素 4:3 |
電池 | NB-6L | NB-4L | |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 100.6×25×55.4mm | 92.2×19.5×55.9mm | 93.1×19.9×55.9mm |
重量 | 約185g | 約141g | 約140g |
■ PowerShot SX230 HS
GPSや光学14倍ズームレンズ(F3.1-5.9 35mm換算28~392mm)を搭載したデジタルカメラ。撮像素子はIXYと同様に、操作素数1,280万画素、有効約1,210万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを採用。高感度対応の撮像素子と画像処理エンジンDIGIC 4の組み合わせによる「HS SYSTEM」により、暗さに強く様々な被写体をきれいに撮影できる点を訴求している。
PowerShot SX230 HS(ブラック) | PowerShot SX230 HS(レッド) | PowerShot SX230 HS(ブルー) |
動画撮影機能は1,920×1,080ドット/24fpsの[フルHD]に対応するなど、IXY 31Sとほぼ同等。「動画ボタン」を装備するほか、動画撮影中の光学ズーム操作、撮影シーンに応じて最適な設定と画質処理を行なう「こだわりムービー」、光学手ブレ補正「ダイナミック」などを搭載する。
「ムービーダイジェスト」や「ジオラマ風」動画撮影にも対応。iFrame形式にも対応する。最高8.1画像/秒のハイスピード連写や、320×240ドットの240フレーム/秒で撮影できる「ハイスピード動画」も可能となっている。
ボディはホールド感を高めるアーチ型フォルムを採用。アルマイト加工のボディカバーを採用する。記録メディアはSDメモリーカード(SDXC/SDHC)。液晶モニターは、3型/約46.1万画素のクリアライブ液晶Gモニター。
キヤノンのデジタルカメラで初めてGPSを搭載した点も特徴。撮影した画像のExif情報に、撮影地点の緯度経度を自動的に記録する。HDMIミニ端子やAV出力端子を装備。リチウムイオン充電池「NB-5L」を採用。外形寸法は105.7×33.2×61.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約223g。カラーはブラック、レッド、ブルーの3色。
(2011年 2月 7日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]