マクセル、iPhone 4用のワイヤレス充電器

-2.5時間でフル充電。共通規格「Qi」対応


送電パッド「WP-SL10A.BK」と、受電スリーブ「WP-SL10A.BK」

 日立マクセルは、ワイヤレス充電規格「Qi」(チー)に対応した国内初の製品として、iPhone 4に無線で充電できる送電パッドと受電スリーブを4月25日より順次発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格は送電ユニットを2個備えたパッド「WP-PD10.BK」が6,900円前後、iPhone 4に装着する受電スリーブ「WP-SL10A.BK」が2,900円前後。なお、送電ユニットが1個の「WP-PD10S.BK」も5月に発売されるが、こちらの価格は未定。

 受電スリーブをiPhone 4に装着し、送電パッドの上に置くことで、充電ケーブルを使用せずにiPhone 4に給電できる製品。iPhone 4を約2.5時間でフル充電できるという。送電パッドにはACアダプタから給電する。ダブル送電タイプ「WP-PD10.BK」の送電電力は5W×2。シングルの「WP-PD10S.BK」は5W×1。WP-SL10A.BKの受電電力は2.5W。


WP-SL10A.BKを装着したiPhone 4

 Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス給電規格の「Qi」に準拠。WPCには現在72社が加盟し、「Qi」の国際標準化を推進。機器の普及にともない、店舗や公共施設への普及も期待されるという。

 ワイヤレス充電には電磁誘導技術を活用。位置合わせ用の磁石やモーターを使用しないコイルアレイ方式を採用しており、送電コイルを独自のレイアウトで配置。送電コイルと受電コイルの位置に関係なく、効率よくできる無接点充電装置を実現したという。

 「WP-PD10.BK」にはUSB端子も装備。ワイヤレス充電だけでなく、ケーブルを介したUSB充電も行なえる。外形寸法と重量は、WP-PD10.BKが215mm×185mm×15mm(幅×奥行き×高さ)、約350g、WP-PD10S.BKが112×188×15mm(同)、約180g。受電スリーブのWP-SL10A.BKは、125×63×14mm(縦×横×厚さ)、約40g。

 日立マクセルでは今後、iPhone 4用以外のモバイル機器についても、ワイヤレス充電できる機器の開発を進めるとしている。なお、今回発表された製品は、2月8日~10日に東京ビッグサイトで開催される「Smart Energy Japan 2011」のマクセルブースにて展示される。



(2011年 2月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]